【20日目】リアルローカルズ【クソである】

コーチをしに行っている小学生のサッカークラブ、そのクラブの練習試合があった。初めて、コーチとして試合に参加した。

4試合中4試合負けた。けど、初めて試合に参加した子達もいた中で大半は楽しんだようだったので、そこは良かった。

練習試合に参加していた別のクラブで、僕の友達がコーチをしている。その友達は、生まれてこのかた地元で暮らしている。生活の拠点は常に地元である。大昔ならまだしも、平成生まれでこの田舎町の外で暮らしたことがない人間などいないに等しい。ほとんど天然記念物のような男だ。地元に帰ってきた時は、大抵遊んでいたが、2020年末を最後に会ってなかった。久々に会えた。

結論をいうと、最後に会った時から3年以上が経って、彼の変化したことは、乗っている車とパチンコ以外に競輪も賭けるようになったことぐらいだった。悲しい。彼のことは大好きだし、一緒に遊ぶのは楽しい。けど、彼ほど分かりやすく田舎に住むことの悪影響を受けている人を知らない。僕の1つ歳上で若者の部類のはずなのに、アマゾンファイアースティックの接続方法を最近までわからなかったらしい。それは田舎暮らし関係ないか。

熊本の低い賃金。狭いコミュニティ。抑揚のない生活。年配とばかりしか関わらない仕事。違う地域の同世代とは交わらない。

悪いところを言い出したらキリがないが、それらにまんまと影響されているその本人に責任はある。今日日、色んな情報は自分次第で手に入るし、世界中の大抵の場所には実際にいける。だから、彼には何回も地元を出て外の世界を知ることをおすすめしてきた。

けど、彼は地元に居続けている。それ自体は悪いことではないし、僕も自分の町が好きだ。しかし、田舎の悪いエッセンスをどこかの製薬会社のサプリばりに凝縮して、くらい続ける彼が信じられない。

どうしたらいいのかさっぱりわからない。田舎にうんざりすることのうちの一つだ。素朴で善良な男を1人塩漬けにしている。

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