草食信仰森小説賞 後半ピックアップガチャ
こんばんは草くんです。秋の気配が二秒で消え去りましたね、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
先日私主催の企画、草食信仰森小説賞が投稿期間終了致しました。講評の公表はまだ先になるのですが、後半投稿作のピックアップを行いたいと思います。
くじを作りました。ご査収ください。
決まりました。では張り切って後半ピックアップいきましょう!!
BLだ!!!!信仰BLだ!!!!!とてもはしゃいで読んでしまいました、読みながらもずっとはしゃいでいました凄く好きなやつですね……。
君は美のイデアだ。から始まった瞬間口笛吹いてしまいました、よくわかっていらっしゃる……。最初の一文のパンチがとにかく最強レベルです。最初の一文とタイトルが繋がったらもう……いいですよこちらの作品、おすすめです。
人間に対して美のイデアと評する時点でもう二人は破綻しているんですよ、どうなるの……!? と一気に続きが気になります、掴みが素晴らしいです。
登場人物二人の思考が交互に来る構成で、交錯する語りにどんどん引き込まれていきます。ナツメさんは本当にお上手だなあ……と唸りました。
イデアを傍視する二人の運命は……是非読んでみてください!
30、月は淋しいだろうか/洞田太郎
こーーれはねえ、凄くいいですね。まず日本昔話のような民話の空気感が素晴らしいです。独自の手触りがある文章を書かれるなあと木を見る小僧を読んだ時から思っておりました。端的に言うとめちゃくちゃ好みの文体なんですよ、もっと読まれて欲しいです本当に。
上段で書いた通りに民話、昔話の空気感であり、内容も凄く昔のどこかの農村、という風情です。言うなれば信仰の原型について語られている物語なんですよね、非常にいい読書体験が約束されています。
それでいてボーイミーツガールの文脈も嗅ぎ取れるんですよね。一度で色んな味が楽しめるとは素晴らしい小説です。
これ日本昔ばなしで放送してほしいなー! 是非読んでみてください!
すごく細かいところを失礼するのですが、タイトルと各話タイトルがダントツで好きなんですよねこちらの巡礼のナール。愚者のパレード、聖者の旅路、声に出して読みたい言葉の連なり、好きですね……。
異世界を舞台にした信仰と宗教を巡礼者視点で捉えたお話です。メインの登場人物であるラウラとナールがどこか対照的で、狐さんはいつも絶妙な二人をコンビにされるなあと思っているのですが、こちらもその技巧が発揮されています。
愚者から聖者に話が変わってからの展開が面白く、なるほどなー! と膝を打ってしまいました。
是非読んでみてください!特に異世界ファンタジーがお好きな方はすごく楽しめると思います!
神的存在アイドルを信仰する話なのですが、アイドル兄妹の造詣描写がとてもいいです。兄妹の神々しさが文章だけで充分に感じ取れて、尚且つ視点人物となる主人公の公平さが生きてくる設定……面白いです。
特にガラス玉を転がしたような透き通った声という描写を個人的には気に入りました。そして適宜ふっと息抜きさせるような描写が挟まってとても面白いです。
面白いしか言ってないんですが面白いんですよ。ラストに向かって転がっていく疾走感もかなり好きです。
皆様は神アイドル兄妹のどちらが推しになるでしょうか?こちらも是非読んでみてください!
キャプションだけで「あっ絶対読みたい」となりまして、読んだ後も絶対読みたかった話だ……と感激しました。五三六Pさんが書かれる小説、いつもどうすればこんな設定が思い付くのか……? となるのですが今回もそうでした。キャプションだけで嫉妬です。
私の章と僕の章が交互にくる構成で、話ごとにページもわけてあるため非常に読みやすいです。あんまり言うとネタバレになるので控えますが、読んでいくうちにどんどん面白くなります。
最終話にあたる誰にも読まれないはずの手記、狂おしいほど好きですね……最後の段落を読み終えたときには感情がめちゃくちゃになりました。
是非読んでみてください!君も感情をめちゃくちゃにしてくれ!
投稿作の中ではわりと異色なのですが、これねーーーたとえば私のような二次創作者は耳が……痛い……となってしまうんですよね。上手いところを突いてきました、脱帽です。タイトルを見た瞬間に金融業者の話かな? とかボケたことを言っていた私を殴りたいです。
そしてこちら、耳が痛い……がずっと続くわけではないところが意表をつかれた心地がして視点が変わりました。前半部分の怒涛の語り口は圧倒されるのですが、最後まで読めばなにもかもが腑に落ちます。
構成の組み方がすごく好みで、気付いたら引き込まれていました。面白いなー! と声に出ていたので面白い小説です。
こちらも是非読んでみてください!読み応えすごいです!
以上が後半ピックアップガチャになります!投稿いただいた皆様、本当にありがとうございました!
そしてこちらは完全運頼みのくじ引きだったので、選ばれなかったから賞はない、などということは一切ございません。評議員も私のほかにあとふたりおります。
現在講評・選考の真っ只中でございます!投稿してくださった皆様におかれましては今しばらくおまちください……!
森作品を他も読みたい!というかたはこちらへ!
それでは!講評公開まで引き続きよろしくお願いいたします…!
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