見出し画像

電子レンジの取っ手がポロリと取れた!

買って一年と少し、国内メーカーの電子レンジ。ある日、取っ手に手を触れたとたん、左側が粘土細工のようにポロリと取れた!

販売店に行ったら、保証期間を過ぎているので有料修理になるとのこと。修理に一か月ぐらいかかるかもかも知れないと。一か月も電子レンジが使えないと、高齢者暮らしには死活問題。

とりあえず、すっぽ抜けた方を接着剤で取り付けた。どうせ壊れるなら、保証期間内に壊れてほしかったよ~。

取っ手に触れないようにして、だましだまし使っていたら、一週間後、もう片方がぽろり!

これ、修理とか保証期間とかの問題ではなく、欠陥商品じゃないの……

また、販売店に行って、メーカーと折衝してもらった。「メーカーの修理係から電話があります」とのこと。その日の夕方、メーカーから電話があった。

「出張費2750円。診断料1650円」

「診断しなくても見れば分かると思います。取っ手がおもちゃみたいに取れたのです」

「技術者が診断いたしますので、診断料はかかります」

「……(こんな欠陥商品でも、保証期間過ぎてたらお金取るんだ)」

「それから、技術料、部品を替えた場合は実費をいただきます」

「取っ手がすっぽ抜けたんです。いくらぐらいかかるか分かりません?」

「それは技術者が判断いたします」

「5千円とか一万円とか、大体でいいのですが」

「技術者が判断いたします」

「修理代によっては買い替えた方が良いと言うこともありますから」

「それはお客様のご自由です」

「では、いくらかかるかは全く分からないのですね」

「技術者が見てから技術者が決めますので」

「では少し考えます」

「一週間、お待ちしますが、それを過ぎたら、キャンセル扱いになります」

「分かりました」

釈然としなかったが、仕方がない。取っ手の交換取り付けで合計一万円も取られたらバカバカしい。乱暴に扱ったわけでもないのに。でも、専門の技術屋さんにちょっと聞いてみよう。

親戚の元技術屋さんに電話してみた。

「今は昔と違って、メイド・イン・ジャパンなんて特別に品質が良いとは限らないんです。心臓部分の製品はほとんで海外で生産されていて、表にメーカー名を入れているようなものです」

「やっぱり……」

「それに、昔のようにシロモノ家電は大切に何十年も使う物ではありません。外見は綺麗ですが、ガラクタおもちゃと思って、一年楽しめばいいんですよ。アハハ」

そうなんだ……

「保障期間が過ぎたら壊れるようにできていると言ったら何ですが」

なるほど……

綺麗なガラクタと思えば腹も立たない。買い替えよう。どうせ、一年過ぎてすぐ壊れるのなら、海外産の8000円ぐらいのものでいい。

せめて後2年はだましだまししながら使おう。電子レンジの機能には問題ないのだから。

取っ手の両側の穴に接着剤を塗りこんで穴に押し込んだ。そして、取っ手には触らないようにして使っている。

画像1

前使っていた電子レンジは12年持った。メイド・イン・チャイナだ。

もしや……

大量消費で経済を回すために、家電製品の寿命を短くしているのではないか。一年以内の故障はさすがに何だから、一年過ぎてから故障するようにしているのじゃないかな。

これ、考え過ぎ?

修理代の方が高いから、皆、新品に買い替える。メーカーも販売店も潤う。両者共にウィンウィン。

ま、資本主義ってそんなもんか。

去年、買った洗濯機は、これも日本のメーカーものだが、3か月でものすごい大暴れをした。床が抜ける!必死で洗濯機の上にしがみついた。ほんとうに、爆音をたて床から飛び上がってあばれたのだ。

怖かった……

それは保証期間内だったので、無料で修理してもらえた。底部のまわる部分の骨に不都合があったとか。前に使っていた洗濯機は20年近く故障はなかった。

これって、「日本ブランドの黄昏」を意味しているんじゃないかなあ、と思った次第です。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?