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[茶道のキモチ]お濃茶のいただき方、ちがうんだ!

おはようございます。茶道教授&抹茶カフェ店主のそうみです。

生まれて始めてお濃茶を見たとき、ビックリした方も多いと思います。いただいたときのドロドロ感もなんとも言えず。う~ん、これが本当の抹茶の飲み方と言われても~汗

薄茶もむずかしいけれど、お濃茶を美味しく点てるのはほんっとにむずかしい。けれど、美味しく点てられたお濃茶は、おどろくほど甘く、これが本当のお茶だ!と目からウロコの思いをするものです。お濃茶の点て方については後日にあらためて。

他流の方のお席にお呼ばれしたとき、また遠州流のお席に他流の方をお呼びしたとき、互いに最もちがいを感じるのが、お濃茶のいただき方ではないでしょうか。

遠州流では、9寸×9寸5分の出し袱紗を畳んで居前に正面を避けて置き(正客は上座、次客以下は下座)、茶碗が回って来るのを待ちます。前の客、あとの客に挨拶し、袱紗を三角に左手のひらに広げて茶碗を受け、お茶をいただきます。

自分の分をいただき終えたら「もみ紙」で口を清めて袱紗ごとあとの客にゆずり、お茶碗が取られたら自分の袱紗を片付けて、亭主の袱紗を送ります。

お茶碗を回したりする動作を省略しますと、まあ、こんな感じ。いかがでしょうか。

遠州流の方ばかりのお席で、正客に倣って次々と出し袱紗を畳んで居前に置き、お濃茶の点つのを待つ時間が、私はとても好きです。お家元の御好みの出し袱紗はもちろん、これまでに出されたご先代御好みのものや、ああ、この方はお稽古を始めたばかりでいらっしゃるとわかる、初々しいお稽古用のものをお隣の先生に教わりながら畳んでいる方。それぞれに表情も柔らかく、お席を楽しんでいることがわかります。ちなみに写真のものは定番の遠州緞子。これさえ持っていればどこのお茶会にも気後れせずに臨めます。

機会がありましたら、ぜひ遠州流のお濃茶のお席にお運びくださいね。

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