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中国語は発音からはじまる(ホントつまんない)

 ここにも詳しいが、中国語習得には発音がなにより重要だそうだ。だから、あらゆるテキストは発音の練習からはじまる。おかげで、生まれてこの方したことのないような舌の形をとって、声を出したりしている。

 ハッキリ言う。ぜんぜんおもしろくない。

 いちばん最初に習った英語は、たしかI am a boy.だったと思う。ひょっとするとThis is a pen.だったかもしれないが、そこにはたしかに「ことばを学んでいる」という感覚があった。

 日本語を習いはじめたばかりのblack manに、日本語学校のテキストを見せてもらったことがある。彼はkindergartenだと笑っていたけれど、言語を学ぶってそこからはじまるんじゃないのか。少なくとも英語と日本語はそうだったから、どの言語もそうなのだと思い込んでいた。

 違うんだ。中国語はそうじゃない。まずは発音から入るのだ。kindargartenつまり幼稚園の勉強をするより、それは大切なことなのだ。

「質問していいですか?」と問いかけたかった日本人男性が、中国人の若い女性に張り手をくらった、という笑い話がある。

 女性は男性が「キスをしてもいいですか?」と問うていると思った。そりゃビンタくらってもおかしくない。

これは、発音のちがいが要因だという。「質問する」は少し抑揚を変えただけで、「キスする」という意味になるのだ。

 ことほど左様に発音は重要です、ということなんだけど、でもこれ、ことば以前だよなあと思いながらやっている。どうにかできないもんか。早くも文句である。しかも、文句はけっこう大事だと思っているから塗る薬がない。

 とにかく続けることが第一だと思っているので、生まれてからしたことのないような舌の形で声を出し続けている。

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