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テキストを買った日

脳病を罹患して、半身が不随になった。

つまりそれはどういう状態かはおいおい述べていくことになろうけれど、今回は記憶力について語ろう。

記憶力、弱いですよ。致命的に弱いです。

言語における記憶力の重要性については、今さら述べるまでもない。

あの動物を「犬」と呼べるのは、どういう動物が犬であるか、記憶できているからだ。

私の場合、この能力が著しく低下しているのだ。

先日、ある有名なモニュメントの前で待ち合わせるつもりで、「○○の前で」と言おうとしたら、○○が出てこない。有名な誰もが知っているものなんだけど、名前が思い出せない。思い出したのは、話が終わったずっと後だった。

場合によっては、「今、自分が話していること」についても忘れる。

おそらくは話すということに気をとられて、自分が今何を話していたのか、内容を忘れてしまったのだ。

そんな人間に語学が学べるのか。

レポートとしてはおもしろいし、もしできたらたぶん世界でもめずらしいことだろうから、とりあえずはじめることにした。テキスト買ってきたんだ。これを記録していくことにする。

中国語には、母音が36個あるという。

なんだそれ。

レッスンはそれを覚えることからはじまる。

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