天牌個人的名シーンまとめ(Vol1~10)

2022年に来賀さんが亡くなり、連載も終わりました。
追悼の意味も含み、天牌各巻毎に個人的に好きなシーンを1つあげていきたいと思います。

Vol1.

記念すべき1巻目の好きなシーンはティッシュペーパーの箱からズクを取り出す瞬さん(24)。子供が真似しそうなんで素直に銀行に預けた方がいいと思いますが、これ金子プロが若い頃に実際していたことからと何かで読んでびっくりしたのでピックアップです。ちなみに似た感じで「煌々たる雀星(2)灘麻太郎伝」という漫画では壁にズクが画鋲で留めてあって必見です。

Vol2.

2巻目は隆(索子5面張)、よっちん(筒子4面張)、瞬(萬子4面張)を搔い潜って辺三萬(残りmax2枚)を自模り和了り、51対49の大切さを説くシーンです。僕には魂3個注いでも和了れる気がしません。このシーンはずっと後の巻でも回想シーンで出てくるので瞬にとっても余程印象に残っているのでしょう。ちなみにこの巻は入星、遼、初登場など結構揃っています。

vol3.

3巻目は、ある意味映画『キッズリターン』のハヤシ(悪の道に足を引っ張る役)みたいな市居さんが麻雀理論を語るシーンです。場に五萬が切られた時の牌の変化形のご高説ですが、この32通り、根拠があっての数だと思うのですが、全然思い浮かばないのですよね。これについて知っている人が教えてください。あとこの人この巻で必殺わざ小牌を使っていますが、これ見てやった人いるんですかね。いたら効果教えて下さい。

vol4.

4巻目は、天牌通しての唯一のキスシーンです。ふざけた書き方しましたが、隆を想う熱いシーンです。この前の隆の家族を見る場面もあって余計泣かせます。ちなみに人を想う時は、このように唇をつけますが、土下座する時はおでこをつけた方がいいです。上から踏まれたときに、つけていないと隙間ができて鼻が折れます。

vol5.

5巻目は学生選手権決勝のよっちんの闘牌から。これ以前にも闘牌シーンは色々ありますが、地味ながらこの牌姿をピックアップしました。並び順子+刻子系のぎくしゃくさは麻雀打った人なら分かるのではないでしょうか。七対子いくなら中張牌を切るのがいいが、そうすれば他の形を逃してします。それをよく表現し、答えを導いたなぁと思います。

vol6.

5巻目に続き、6巻目も、場も平均にするが自分の痛みも平均にするため片方の指を自ら折るなかなかのキチ●イ河野さんの闘牌からです。5巻目がリアルな闘牌にかんして、今回はなかなか天牌らしい異次元バトルです。ここから当たり牌を掴むことをみこして2・3索を切って和了りきります。しかしこんな河野さんも後に10ラスを喰らって博徒生命を終えるので天牌で最後まで残る人々のレベルや如何に。

vol7.

天牌は名言が多いことでも有名ですが、7巻からはこの台詞をあげたいと思います。確かに嘘の釈明で身の保全に走る人間はいないよなぁ…ギャンブル関係では『カイジ』の言葉が色々取り上げられたりしますが、個人的にはこっちの方が好きなんだよなぁ。

vol8.

天牌の好きな理由に主人公世代が、必ず上世代からぼこぼこにやられる所があってそこが好きなのですが、8巻からは遼が圧倒的差から、このセット麻雀後の地獄の展開を予見させるような北ツモをあげたいと思います。しかしこの構図をみると麻雀の字牌はマジで恰好良いですね(そこかよ)。ちなみに類似としてのシーンをvol11.でも取り上げています。

vol9.

9巻は入星vs黒澤さんの佳境であり、王大人が雀荘に入るも全員ガン無視、遼の和了れない3面張待ちリーチからの黒沢さんの哀し気な表情、無残な清老頭の和了り、などなどあるのですが、ここでは9巻9話の表紙をあえて挙げたいと思います。この回では黒澤さんが剣が峰で隆を思い出すシーンがあって、それもあって瞬が麻雀の奥深さと、あの世をみているかのような表紙がぐっとくるんですよね。ちょっとウマぶりみたいなチョイスですが。

vol10.


10巻からは、やはり麻雀の到達点の一つである、黒澤さんの天和和了りを挙げたいと思います。こんなある意味無茶苦茶もよいところな和了りでも、もしかしてあるんじゃねーかと思わせるのが天牌の凄いところです。しかしこの局の全牌譜は凄いです。作れといわれてすぐ出来る代物でもなく、山造りでは『ノーマーク爆牌党』も凄いですが、この局は麻雀の到達点と同時に牌姿造りの一つの到達点でもあるんでないかと思います(言い過ぎか)。


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