俳句 2024年春・夏
薄暑光葉っぱのブラシ銀杏の木
はくしょこうはっぱのぶらしいちょうのき
2024年4月21日
瞳には空のモザイク桜色
ひとみにはそらのもざいくさくらいろ
2024年4月6日
花片散る琴の五線を流れゆく
かへんちることのごせんをながれゆく
2024年3月23日
有給や文字の世界で花見酒
ゆうきゅうやもじのせかいではなみざけ
2024年3月20日
土香る鍵盤叩く春の雨
つちかおるけんばんたたくはるのあめ
2024年3月17日
桜礁ひらり飛び立つ花弁見る
さくらしょうひらりとびたつかべんみる
2024年3月9日
春雨や露のレンズを水彩に
はるさめやつゆのれんずをすいさいに
2024年3月9日
闇夜には桜のベール月静か
やみよにはさくらのべーるつきしずか
2024年3月9日
離れても同じ暦で春にいる
はなれてもおなじこよみではるにいる
2024年3月8日
日向燗梅の香散り敷く星の庭
ひなたかんうめのかちりしくほしのにわ
2024年3月6日
囀りの遊ぶ枝には触れなくも
さえずりのあそぶえだにはふれなくも
2024年2月29日
空に溶け土に跳ねたは囀りか
そらにとけつちにはねたはさえずりか
2024年2月29日
恐竜の末裔集い枝うらら
きょうりゅうのまつえいつどいえだうらら
2024年2月28日
桜待つ竜の鳴き声ラルルルル
さくらまつりゅうのなきごえらるるるる
2024年2月7日
あの空は君がいたなら初茜
あのそらはきみがいたならはつあかね
2024年1月?日
足音を苔に預けてかくれんぼ
あしおとをこけにあずけてかくれんぼ
2024年1月?日
陽だまりの褥に伝う作り水
ひだまりのしとねにつたうつくりみず
2024年1月?日
この雨に見守られたは藍の花
このあめにみまもられたはあいのはな
2024年1月?日