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チャリンチャリン太郎

アーサー王のもとに集いし騎士たちを称して、「円卓の騎士」と呼ぶ。
湖の騎士ランスロット。聖杯の騎士パーシヴァル。アーサー王の息子モードレッド。だがその中に、チャリンチャリン太郎という名の騎士がいたことはあまり知られていない。

チャリンチャリン太郎は、同じ円卓の騎士であるベロンベロンひろしと仲が良かった。ふたりは、よくスッポンポンふみおと3人で朝まで飲み明かした。
休みの日には、皆でヌルペッソムまことの家へ遊びに行った。
またあるときは、ケツバット草木の誘いで圧力鍋空焚のディナーショーへ行った。
ファイナルメガクラッシュたけしとコインパーキング花子の結婚式には、皆で参加しお祝いした。しかし、チャリンチャリン太郎は人知れず涙を流した。コインパーキング花子は初恋の相手だった。

やがて、歴史の潮流がチャリンチャリン太郎を飲み込んでいく。

円卓の騎士の一人であるモードレッドの反乱により始まったカムランの戦いで、多くの騎士が戦場の露と消えた。アーサー王は致命傷を負い、傷を癒すためアヴァロンへ向かうも生死不明となった。
チャリンチャリン太郎は何とか生き延びたものの、騎士を辞め故郷の栃木県へと帰っていった。

チャリンチャリン太郎は、歴史の表舞台から姿を消した。


※参加させていただきました。


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