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魔法少女フシギ☆ドライバー

「きゃーっ!」

突如、平和な町に悲鳴が響き渡った!
その声は、ホットヨガスタジオの我天がてんけいの耳にも届いた!

「こうしちゃいられない! まだ利用時間は残ってるけど急いで助けにいかなきゃ! 変身! とうっ!」

我天圭は、地球上の酸素を消費し、かつ二酸化炭素を排出することにより、魔法少女フシギ☆ドライバーに変身するのだ!

「あなたは、魔法少女フシギ☆ドライバー!」
「私が来たからにはもう大丈夫。何があったのかおねえさんに話してごらんなさい?」
「実は、ネジをきつく締めすぎてしまって外せないんです」
「それなら、この不思議なドライバーにお任せ!」

不思議なドライバーは、魔法の力でどんなネジでも簡単に外してしまうのだ!

「それじゃ、いっくよー! せーのっ……! 固っ、なにこれかった……! うそ、全然回んないんだけど……!」
「頑張ってフシギ☆ドライバー!」
「ちょ、マジかった……! 滑る滑る、ホットヨガやってたから手の汗すっご……! だめだこれ全然回んない。もしかして回す方向逆? せーの、せいっ! ……あ、回った! けどさらに締まった! 合ってたんじゃんふざけんなよ……! あー、もう握力が」

この業界では、魔法力のことを握力というのだ!

「あの、フシギ☆ドライバー……?」
「大丈夫だから。もう少しだから。ちょっと今話しかけないでくれる? いったん手の汗を拭いて、最後の力を振り絞って……。どりゃあああああっ! ちぇすとおおおおっ! ……回った! はぁはぁ、やっと外れた……。あ~手ぇ痛った~」
「ありがとう、フシギ☆ドライバー!」
「これくらいお安い御用よ。どんな問題も、魔法とお酒の力で解決ね!」
嫌なことは全て酒の力で忘れる。それが魔法少女フシギ☆ドライバーなのだ!
「それじゃ私はもう行くから。困ったことがあったらいつでも呼んでね! さらば!」

ありがとう魔法少女フシギ☆ドライバー!
さようなら魔法少女フシギ☆ドライバー!
ホットヨガは自律神経の乱れを招く恐れがあるから、やりすぎには注意だ!


※参加させていただきました。


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