介護に関係ない話 ⑦ 小心者のプラットホーム
急ぎの用事が出来て、JRの馴染みのない駅で乗り換えが必要になった。プラットホームが少ない割に、特急を含むすべての列車が止まるため、乗り口は複雑になっている。全部が頭の高さのプレートで表示してあるわけではなく、足もとのアルファベットを確かめないと分からないのもあった。
まだ時間が早くて、ホームで待っている人がいない。小文字のaから大文字のLまで、自分が乗る「なんちゃら5号」を表で探す。結構アタマ使うな、これ。どうやらここらしいと思われるところに立っていたら、すぐ後ろに人が並んだ。え、何で。
乗り場はもちろん、ここだけではない。すぐ右もその向こうも空いてるんだから、そっちの1番になればいいんじゃない? でもそのあとに来た2人連れも、後ろに着いた。えー、知らないよ。ここ、間違ってるかもしれないよ。違ってても怒んないでよね。
その後は左右に人がばらけ始めて、車両が入ってくるころにはそれぞれ同じような長さの列になった。入り口がすぐ前で止まらなかったら、この人たちを引き連れて移動するのかとドキドキしたけど、列車はちゃんと私の前に口を開けた。あー、良かった。ドキドキ感はすっかり飛んで、さあ皆の者、我について参れ!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?