見出し画像

札幌で家を売る⑭ 今度こそ

【8】少しずつ焦り始めていたところに、震度5の地震

折り込み広告は、一面をどーんとわが家の写真が占めていて、びっくりしました。ずいぶん立派な風情に見えます。これでまた反応があると良いのだけど。。。夏が過ぎ、私もだんだん焦ってきました。雪の季節になる前に、何とかしないと。旭川から除雪に通うなんて無理だし、ひと冬空き家のまま過ごすことにでもなったら、設備系も心配です。

そんなとき、あの胆振東部地震が起きました。わが家付近は震度5強。近くの幹線道路が、一部陥没しています。停電が解消されてから、営業さんが状態を見に行ってくれました。幸い、外構も建物も異状はなかったのですが、こんなときに家を買おうなんて人は現れないだろうと、絶望的な気分になりました。

画像1

ところが、C社の営業が始まると(当時ブラックアウトで多くの企業が休業していた)すぐに、見学の申し込みがありました。大きな地震後は、素の状態を見るチャンスだとか。今まで、決まりそうと思ったらキャンセルになり、ダメかなと思ったら問い合わせがあり、不動産は全く読めないと実感しました。

【9】最初のころ見に来ていた人から、買付証明書が

9月末、3番目に見に来ていたみーくんのパパ③さんから「まだ決まっていなければ買いたい」と連絡が入りました。
この方です。


あの後いろいろ探したがここが一番良かったと、署名捺印した買付証明書も届きました。もちろん二つ返事でOKし、ローンの仮審査待ちということになりました。仮審査に通れば、やっと契約です。

ところが数日後、仲介の営業さんから、思ってもみない連絡が入りました。
「③さんから『買付証明書には3080万と書いたが、やっぱりもう100万引いてほしい』と電話があった。書面を交わしているのでそういうわけにはいかないと応えたが、『水回りの交換のために100万を残しておきたい。無理なら契約を諦める』と言われた」
少しいら立った声だったので、奥さんと話し合った直後なのかも、とのことでした。

ここまで来たら、もう気持ちの問題です。買付証明書に最初から2980万と書いてくれていたら、多分そうしていたでしょう。でも一度合意してから、言われるままに100万下げるのは、何だかモヤモヤします。でもホンネはさっさと決めてしまいたい。夫は「だったら100万引こう」と言いますが、営業さんとも相談して50万引くことに決めました。これならお互いが尊重できると思ったのですが、結果、契約は白紙に戻りました。くー!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?