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札幌で家を売る⑪ ちょっと困る内見者がやって来た

【3】 間取りも内装も良いけど、予算に合わない

①さんが内覧した翌日、少し年配の女性②さんの訪問がありました。約束の時間より20分早くチャイムが鳴り、「ちょっと早いが見せてほしい」と言います。家の前に停めた車には、もう一人乗っているのが見えたので、少し待ってもらおうと思いました。

「すみませんが、営業さんが着いてからご一緒に」というと、「見てるうちに着くでしょ」と。少しやり取りしながら困ったなあと思っていたら、営業さんも早めに到着してくれて助かりました。

車から、30代くらいの息子さんも降りてきました。②さんは玄関に入るなり靴箱を開き、キッチンでは片っ端から引き出しを開けます。見ても良いように片付けてはあったけれど、何の断りもなく触られることに少々面食らいました。

一通り見た後、「間取りや内装は気に入ったが、価格がちょっと」と言います。「息子家族と同居するので、出せるのは諸費用込みで3000万まで。仲介手数料や登記費用などで100万はかかるので2900万にしてほしい。また、孫の学校の都合で今すぐ引っ越しするのは無理だから、契約は10月まで待ってもらいたい」とのこと。10月といえば5か月先です。しかもオープン2日目にして380万もまけろとは!

内見者の案内は、基本的に営業さんがしてくれます。このときは
「実はお一人すぐ買いたいという方がいらっしゃって、満額でご希望ですので、それはちょっと難しそうです」
と言ってくれて、いったん保留になりました。このときはまだ、①さんにほぼ決定というつもりだったので、②さんの希望は論外に思えました。

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