声劇台本を書き始めたきっかけ

こんにちは、草壁ツノです。

皆さんは"声劇"という遊びをご存知でしょうか?

早い話、用意された台本から、そのお話のキャラクターになりきって、声だけで演じて遊ぶものです。
(声優のごっこ遊びと言えばイメージし易いかも)

僕もこの遊びを知ったのは、今から2年ほど前になりますが、話を聞くと昔からこういう遊びはあったようですね。

さて、今回は声劇に必要な台本を、僕がどういった経緯で書き始めたかというお話になります。

元々は声劇が好きでやっていた

僕はネットで知り合った方から、声劇というものを教えて貰い、そこから自然と休みの日には何時間もそれに費やすほど、自分にとって新しい趣味になっていました。
ただ、台本を書く人は当時の自分には一種の有名人のような存在というか、「こんな台本書ける人が世の中にはいるんだなぁ……」ぐらいの気持ちで、まさか自分が書く側になるとは思いもしていませんでした。
ただ、そんな考えが変わったのはある日。知り合いの集まるサーバーに、「台本テストをします」という募集が流れてきたことがきっかけでした。
「台本テストだと…?」と、興味半分、おっかない半分の気持ちでその様子を覗きに行くと。作家さんとテストの参加者の人たちが役について、台詞の流れについて、バランスについて……など、各々が意見を出し合いながらやり取りされてるのを見て、「面白そう!」となり、「じゃあ自分もやってみるか!」となったのが台本を書くきっかけでした。

元々お話を空想するのが好きだった

学生時代の自分は、クラスメイトの男子学生数名で創作活動をしていました。(と言っても、落書きやホームページを運営したりする程度)
当時は仲間内でリレー小説(相手のお話に自分が続きを書いて、次に回す)が流行っていたこともあり、くだらないお話やファンタジーなんかを色々書いていたと思います。
ゲームが好き、ファンタジー世界が好きな人には共感して貰えると思いますが、想像することって楽しいんですよね。実際にはいない生き物とか、キャラクターとか、魔法とか。そういった想像上のお話を考えるのが元から好きだったこともあって、拙いなりに台本を書く上で、抵抗無くやれてるんじゃないかと思います。
(学生時代の自分は魔法使いで、必殺技はメテオスォーム(隕石を落とす魔法)でした。黒歴史……)

台本について感想貰えることは他には無い嬉しさ

それから、何本か自作の台本をテスト、それから公開することになるわけですが。

話は変わりますが、皆さん声劇をする際に「面白さ」、「楽しさ」、「喜び」、「充実感」などを感じるのは、どの瞬間でしょうか? 思いつくものだと「役がハマっていると言われた時」、「台本がやりがいがあって面白かった時」、「良い芝居が出来た時」などが該当するのかなと思います。
台本を書く側はそれとはまた違って、「自分の台本が面白いと言われた時」、または「利用者が楽しんで使ってくれている時」、これに尽きると思うんですよね。
自分自身が楽しんで作っているので、周りの感想は二の次……と納得しつつも、そこはやはり人間。他者から作った物に対しての評価が欲しくなるわけです。時間をかけ、自分なりに想いを込めて作るわけなので、まぁ当然ですよね。

自分は、同じ劇をされる方の中に、「この人のお芝居素敵だなぁ」と密かに憧れていた方がいて、「けど遠い存在だよなぁ」と思っていた矢先、その方からDMが飛んで来てたことがあって。内容は「あの台本好きですよ!」といった感想(要約)でした。内心まさか、という気持ちでしたが、「嬉しすぎる…!」となって以来、台本を書く楽しさに目覚めてしまい、今に至ります。
自分の作った物に反応がダイレクトで返ってくるのが、絵を書いていた時以上に身近に感じたからかも。

「書くのって難しくない?」という話

さて、ここまで自分が台本を書くに至った経緯を話しましたが、「台本書いてみたいけど、書くのが難しそう……」という声をたまに聞きます。実際、書くのは難しいです。「簡単だよ!」とは中々言えないですね。ただ、「書く上での苦手意識」みたいなものは、考え方次第で無くせるかなと思いますので、ご参考までに。

声劇をされている時、皆さん思ったことはありませんか?
「こういう役をやってみたい」「こういう演技が好き」「この人数でこういうジャンルの台本、中々無いな」……など。詰まる所、台本書くきっかけはそのぐらいの物でよくて、「自分がやりたい、または相手にやって欲しい」台本をイメージすれば良いと思います。
「すごく面白い話」とか考え始めると、中々ハードルが高くなってしまうので、一旦はお話として成立していなくても良いので、好きなシーンを書けばいいです。
そこから、可能な範囲で膨らましていくと、最終的にお話になります。

例えば、
・「お前を絶対許さない!」って台詞を入れたい
・妖精と竜が出るファンタジーを書きたい
・サイコパスな役を出したい など。

本当にとっかかりは何でもいいので、とりあえず思いついたテンションの上がる台詞、シーンを書き出していくと良いです。その中で、「これはこういう話にしたら面白いんじゃないか…?」みたいな、後から創作意欲が湧いてくる瞬間があるはずなので、あとは思いつく限り書きましょう。

自分なんかが台本書いてもいいのか、という不安

声劇界隈を見ると、人気の作家さんや人気のある台本。沢山ありますよね。どれもクオリティが高い、話が面白い、やりがいがある……など。
そんな人達と比較して、「自分なんかが台本書いても良いのか?」「恥をかくんじゃないか?」……そんな心配がもしかしたらあるかもしれません。
ただ、結論で言うとそんなことは気にする必要は無くて、案外そういう人が書く台本が誰かに刺さったり、書き続けるうちに面白い台本を生み出したりするものなので、気にせずドンと構えて書いてみましょう。

最後に

いかがでしたでしょうか。
台本を書いていると、楽しいことや思いがけず辛いこともあるかと思います。ただ、もし「やってみたいけどどうしようかな」と迷っている方がいたら、それは是非やってみることを自分はお勧めします。合わなければ止めればいいですし。自分で台本を書いてみると色々発見があって、面白いですよ。
ではまた次回お会いしましょう!





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