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エルサの国々

《国》
 エルサの国々・エシュ神都
 その他の国
《スポット》
 あ行~な行
 は行~わ行



カイロニア王国

 エルサ教聖地ナヴェール神殿を有する王国です。隣国や諸国の中心となる位置付けにあり、どこの国へも一本で繋がる道路もしくは鉄道を設けました。
近隣諸国らが集結し、年に一度行う『首脳会議』の会場としても、このカイロニア王国が定番でした。
 
 しかし。カイロニア王国は海外の大国アスタリカ軍勢によって陥没します。その年の五ヶ国首脳会議にて、カイロニア王国は異例の欠席。後にも先にも最も時間をかけたこの会議では、エルサの地の将来について多く話し合われることとなりました。

ベンブルク王国

『商売人の国』『流行を生み出す国』そう呼ばれた理由は、ベンブルク王国が情報に敏感だったことに由来するでしょう。ゴシップ好きな民衆と、過度な心配性である王のために『唇を切り出して硬貨にせよ』という言葉まで生まれました。
 
 新しい物で活発になる一方、スパイが多いこともベンブルク王国の特徴です。上級ゲストルームには要注意。窓から見える最高の景色の中で、どこかのビルから交代制で監視員が覗いているかも…。

エシュ神都/王国

 エルサの地と呼ばれる土地で唯一、エルサ大女神ではなくエシュ神を崇拝した『エシュ教』のもとに成り立つ国です。神都とも呼ばれます。
 
 異色文化であるのは制度かと。この国には本来、王がいません。エシュと呼ばれる神に近しい存在があり、神の言葉を民衆に伝える役割はエリシュと言います。エリシュは民衆にも顔を出して政治参加をし、首脳会議にも出席するので、他宗教の人間には簡単に『王』とされることが多いです。

メルチ王国

 千年大国とも呼ばれた最も歴史が古い国。しかし古いと言っても国名を掲げて成立したのが早かっただけで、カイロニア王国の方が発展は先です。
 
 英雄シェード・メルチが初めて統治。そのお名前から国名になり、王家はシェードの血を一筋に守りました。特に『オレンジティー』と呼ばれる特別なお茶は有名です。耐え難い風味をシェード家は幼子から訓練しており、これを飲み干せたら身内であると判断基準にしました。メルチ王国消滅後も土産店では定番商品で。茶葉だけは未だ、王家シェードの血を探し続けているようです。

セルジオ王国

 国分け伝説にて、兄セルジオ王子が受け持ったとのだと言われる国です。こちらの伝説はセルジオ国内ではむしろマイナーでして。『テッカイド伝説』の方が好まれているみたい。
 
 鉄壁の国とも呼ばれるほど、軍事力を高めたことで敵軍を寄せ付けない。そんな完全実力主義の国内では、裏切りや下克上が絶えません。国王はなんと年に三度も変わることがあります。国民は男女共に徴兵期間を過ごしながら『何があっても対応しろ』と学びます。

ニューリアン王国

 国分け伝説にて、妹ニューリアン王女が受け持ったのだと言われる国です。セルジオ王国とは違って女性的で柔軟な国の印象を持ち、神秘的なおとぎ話や多くの謎を有するところが海外国には人気です。
 
 その謎に関する実態は非常にシビアでして。王家メアネル家は代々男子の遺伝子が弱く、男性社会の時代の中ではかなり権威は低かったとされます。それを利用したのが結婚による国政。メアネルの血は黄金色でしなやかな髪と整った顔立ちが優れており、結婚にはどの国でも優位でした。おかげで戦争とは無縁の豊かな暮らしが維持されました。

ネザリア王国

 南方に港を持つ大きな国です。それほど発展できず、それほど落ちぶれてもいない。王の時代の中腹で、一度はエルサの地の中で最も脅威になりつつありましたが…残念ながらそれは叶いませんでした。
 
 急激かつ中途半端な発展と、放置された区域が入り乱れており、スラム街と化した裏通りは少し危険です。また、エシュ神都と統合されてからはエルシーズたちの人気が逆に悪化。土地は広くて港もありますが、あと少しというところで何か掴み損ねてしまう残念な国と言えるかもです。

パニエラ王国

 エルサの土地に国土がありながら、実はこのパニエラ王国のみは言語も文化もまるで違います。理由は、異文化を持つエルシーズ外の他国からの圧力をかけられているからです。
 
 しかしパニエラ王国は、比較的安定したエルシーズに籍を置いていたいと常に願っており「自分もエルシーズだ!」と、主張をやめません。自ら首脳会議の参加権利を要請したりするほどです。首脳会議に席を用意するためならば、ベンブルクとの不利な条約も交わしてしまいます。そんなに良いのでしょうか? エルサの土地。エルシーズって…。
 

ロンド小国

 困ったことになった国です。小国が建った場所は元々、カイロニア王国、ベンブルク王国、エシュ神都が隣接する無法地帯でした。
 
 荒くれ者や過激な反政治家などの後が立たなくなってしまった頃。首脳会議にて、このロンド小国を設ける案が決定しました。王族と貴族は手に負えない者達に国を任せるという「自由」の名のもとで、彼らを国外へ追放します。
 
 しかし残念ながらロンド小国の歴史は最短で尽きてしまいました。それもそのはずです。賢い貴族が物流と税金を上手く操り、ロンド小国の生活を苦しく取り締まっていたからです。結果、人の居なくなったロンド小国には、ただ三つの関所の門だけが残されました。『三立の檻』と呼ばれる観光名所となりますが、非常に悲しい歴史にもなりました。

クランクビスト王国

 地図にも載らない『秘境国』と呼ばれた国です。豪雪地帯にて港は凍り、三方向は山で囲まれているため、旅人もあまり寄り付きません。
 
 この国の創設理由については様々な仮説がありますが、特に有益な情報が出てこないのも謎です。ある時代に突如国になり、そしてエルシーズ大戦争にて呆気なく姿を消した。王はたったの二代だけで、これといった偉業を残すこともありませんでした。
 
 逆に記録が残されていないことにロマンを覚え、もしかしたらエルシーズ大戦争の火付け役や、他の大きな出来事にも重大な役割を担っていたのかも。と、コアな研究者の心を鷲掴みにしています。



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