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読書記録#29『シン・未来予想』

 今回は、ひろゆき氏の『シン・未来予想』を無事読了したのでその感想となります。

 この本は、図書館で「社会(だったかな)」の棚に置いてあったので、ひろゆき氏のネームバリューと、蛍光の緑色をした装丁に目がとまったことから手に取りました。
 純粋に「あの個性の強いとされているひろゆき氏は一体この本で何を語るのだろう」と好奇心を持ちワクワクしながらページをめくりました。

 読了後の感想ですが、英語もフランス語も堪能で各種論文も読みこなせるひろゆき氏が、おそらく専門用語を駆使して語ることも可能なのに、それをせずに極力専門用語を廃し非常に読みやすい文章で日本の抱える諸問題を紹介し、自分なりの見解をとつとつと述べているところに非常に好感を抱きました。
 そこにネットで切り取られているような問題児然とした態度はなく、一個人として日本の現状を語る冷静な姿勢が見受けられました。

 個人的に印象に残ったのは「現在の若者の平均貯金額は約100万円。しかし中央の値は約8万円。これが意味することは若者の間でも確実に格差が広がっているということ」といった文章と、「富裕層は子供に質の良い教育を受けさせられるが、貧困層はそうはいかない。今後ますます格差は広がってゆく」という二つの文章が意味する今後の日本社会像でした。

 さらに、なるべく裕福な状態で生涯を送るにこしたことはないのすが、将来いくら稼ぐことになっても心持ちは自分次第、とも、ひろゆき氏は語ります。

 人生、この先どうなるかは誰にも分かりませんが、今目の前にある様々なデータから最悪の事態から最高の事態まで幅広く柔軟に想像し、来たるべき未来にできるだけ備えておきたいと思いました。



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艸香 日月(くさか はる)
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