チョコミントをミントが主役と思うなよ

「歯磨き粉の味なんてしねーよ！」

毎年5月下旬頃はチョコミントが流行りだす

チョコミントは好きですか？
俺は大好きです。とても好きです。

ところで、チョコミントの主役は何だと思いますか？
嫌でも主張してくるミントがチョコミントの主役だと思い込んでいませんか？

それは間違っています

チョコミントの主役はチョコです

詳しく見ていきましょう。
チョコミントをチョコとミントで分けて考えていきます。
チョコ、とても甘い物ですね。ビターな物もありますが、チョコを食べたい時に食べるのは甘いチョコタイプが多いと思われます。
ミント、とても爽やかな物です。味というよりも鼻から抜ける様な香りがミントに求められている役割だと思います。

おわかりでしょうか？チョコとミントは一見すると相性が悪いのです。
甘いチョコで口の中が幸せいっぱいの時に、ミントのクールな刺激が邪魔をしてくる。チョコのいい香りがミントに上書きされて感じられない！
というか、ミントのせいでチョコの甘さが感じられないんですけど！？
そう思っていませんか？
それは半分正解です。そう思うのも当然でしょう。

なぜチョコミントは美味しくないと思ってしまうのか？
それは企業がチョコミントへの理解度が低いからです。
例えば、有名なお菓子メーカーのロングセラーチョコ製品があり
その期間限定フレーバーでチョコミント味が発売している。
ロングセラー商品という事は万人に受け入れられている味付けで
知名度も味も広く多く知られている。
ならばその商品のチョコミント味なら変な味にはなっていないだろう！
という事であなたはこの商品を購入して食べてみる。
結果、あなたはチョコミントを嫌いになる。
そう、ロングセラー商品のチョコミント味はハズレが多いのである。

なぜロングセラー商品のチョコミント味にはハズレが多いのか？
それはロングセラー商品はチョコミント味専用に作られていないからである。チョコミント好きが適当なチョコにミント味のシロップかソースをディップして美味しいと言わないのはそういう事なのだ。
チョコミントの主役はチョコ。そのチョコを主役として長年売れてきたロングセラー商品の脇役にミントを適当にねじ込んで上手くいくはずがないだろうよ。
例え話、チョコが長年売れ続けてきたベテラン俳優だとしよう。
ミントは今売り出したい話題の若い俳優とする。
今度の新作ドラマ「チョコミント」に主役はベテラン俳優、脇役に話題の若い俳優が選ばれた。当然ドラマの顔になるのはベテラン俳優のはずだったが
脇役の若い俳優が目立ち過ぎて主役のベテラン俳優をくってしまったのだ。
ベテラン俳優目当てでそのドラマを見ていた視聴者は期待していたものが得られなかった。今売り出し中だかなんだか知らないが、主役のベテラン俳優を霞ませるぐらいの活躍をさせるなら、最初から若い俳優も主役にしてW主演での構成にしておくべきだったんだ。このドラマ「チョコミント」は視聴者に何を見せたいのか理解しにくい！
と、同じ事が起きている(例え話が分かりにくかったらごめんです)

チョコミントは「チョコミント味」が求められているのであって
チョコの「ミント味」が食べたいわけじゃあないんだぜ。
ご自慢の美味しいチョコに「ミント味」になる何かをねじ込んで
「はい、チョコミント作りました」はチョコミントに対する理解が足りていないと言えるだろうよ。
同様にチョコミント味の「チョコ製品以外の物」にもコレは当てはまる。
クッキーやケーキ、グミやパフェ等のチョコを主体としていない物の
「チョコミント味」はチョコミントではなく「チョコとミント味」だよね。
チョコミントを食べさせたいの？ミントのクールを楽しんで貰いたいの？
主張がぼやけているのよ、この手の商品はさぁ。

ついでに言わせてもらいたい
ミント感UP！とか、ミント増量！とかチョコミント好きをバカにしてるのか？「こいつらはチョコにミント付けとけば買うだろうよ。ついでにミントを増やしておけばありがたがるだろうな。」って言ってんのが透けて見えんのよ。ミントが脇役であって主役のチョコが美味しく食べられないならどんだけ増やそうと意味は無いし、邪魔しかしていない事を理解してよ。

だいぶ話が脱線してしまいました。ごめんね。
話を元に戻して「チョコとミントは一見すると相性が悪い」と言いましたが
では何故チョコミント好きは一定数いるのでしょうか。
答えは簡単で、チョコミントはチョコが美味しく食べられるからです。
(本当に美味しい)チョコミントはチョコが美味しいんですよ。
(本当に美味しい)チョコミントはミントがチョコを美味しく食べられる様にアシストをしてくれる存在なんですね。
辛い物を食べた後の甘い物はいつもより甘く感じるあの現象と同じ様なイメージです。あくまでもアシストがメインの仕事なので主張し過ぎはNGです。
ミント感UPとかで辛すぎるミントになってしまってはチョコを美味しく食べる口内環境を構築出来ません。ミント増量とかで美味しいチョコにたどり着けないなんて事になれば本末転倒です。
クールなミントが先行して口内環境を整えてくれた所にチョコの甘い一撃が駆け巡る！口から走ったうま味はやがて鼻を通して爽やかに去って行くミントの香りで終わりを告げる。もう一口、もう一口だけ…そう言って爽やかな味にもかかわらずやみつきになるのがチョコミントの魅力なのだ。

まとめ
･チョコミントとはチョコがメインの食べ物だよ。
･ミントはチョコを美味しく食べる為のアシスタントだよ。
･チョコにミント味が付いた物はチョコミントでは無く｢チョコのミント味｣だよ。
･チョコを蔑ろにするミント感UP等は美味しさには繋がっていないよ。
･チョコミントのチョコはミントとバランスがとれる専用のチョコでないと美味しくないよ。

いかがだったでしょうか。
チョコミント好きの一人として今回は想いを書かせていただきました。
同じチョコミント好きの中には様々なタイプの方がいるでしょう。
ミント感強い方が良いとか、チョコミントはミントが主役とか。
それも正解だと思います。同じチョコミント好きとして我々は敵対するのではなく、手を取り合って試食会でも開くほうが幸せになると思います。
最後に、同じチョコミント好きとしてチョコミントアンチに一言伝えてやりましょう。

チョコミントは歯磨き粉の味なんてしねーよ！