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3年前の6月、私は初めて久瑠あさ美先生のパーソナルトレーニングの初回体験を受けさせていただきました。
電話で予約日が決まってからその日を迎えるまで、粛々と過ごしたいと思いながらも、どこか幼稚園の子供が小学校に入る直前のような不安と期待を持て余していたように思います。

先生のメンタルルームから遠方に住んでいたので、当日はオンラインzoomでお話しさせていただくことになっていました。
朝の支度を終え、約束の時間がやってくるまで、ソワソワと自分のビデオ写りを確認しては着替えてみたり、部屋を片付けてみたりと落ち着きがありません。ノートとペンもバッチリ用意して、「一言も聞き逃さないぞ」とばかりに気合を入れていました。

いよいよ開始時間になり、久瑠先生が画面の向こう側に現れた瞬間、最初に思ったことは「・・・あれ?なんか思っていたのと違うな・・」という、またまた拍子抜けの感覚です。
本の表紙等で見ていた、”完璧で頭のいい美人先生”というイメージではなく、ラフで飾らない雰囲気の先生が、親しみやすい笑顔と温かい口調で話しはじめてくれるのです。
それまでの自分のカチコチの気合いと緊張が、少し恥ずかしく感じられるほど、ふわっと外されてしまったようでした。
これが、初めてお会いした時の先生の印象です。

多くの人は(もちろん私も)、相手にどう見られているのかを気にして、見せたいように見せようとメイクをしたり、服装を選んだりしていると思いますが、久瑠先生はそこからすでに違っています。
自分の印象が相手に何を与えることになるのか、相手の世界への影響を一番に考えられているように思うのです。

そのことは、第一弾のブログでもお伝えした『久瑠あさ美のイキザマ革命(国書刊行会)』という本にも、マインド塾研究生の中本さんがこのように書かれています。

『ちょっとビックリするかもしれないが、パーソナルでの面談、その人はいつも普通にノーメイク。服も普通の普段着。
なぜかというと、トレーニングをやるのに余分なものは必要ない、ということだそうだ。

もとモデル、もと女優、だから化粧して綺麗にして・・・ということは反ってクライアントの邪魔になる。余計な印象は与えない方が良い、ニュートラルマインド同様、出で立ちもニュートラル。そういう些細なことも、クライアントにとってベストを選択している。

「自分は」という視点ではなく、「相手」の視点を、一段引き上げた視点で感じとり、自らの在り方を決めていく。その瞬間、瞬間が潔(いさぎ)がいい。聞くとなるほどだが、なかなか我々凡人に出来ることではない』

この文章を見つけて読んだ時に、あの初回のzoom画面に入った瞬間に先生から与えていただいていたもの深さに、改めて気づくことができたのです。


初めてのパーソナルトレーニングは、先生から話していただいた内容はもちろんなのですが、それ以上に、その時に感じた「体感」が強く残っています。

トレーニングが始まってしばらく経つと、これまでに感じたことのないような”浮遊感”がはじまりました。幼少期遠足の前日に熱が上がるようなふわふわとした、おぼつかない感覚です。
いつもの感覚とは違う状態に戸惑いを感じるような、フワッと上がって降りてこれない何だかいつもの自分じゃない"何か”を感じていました。もう一人の自分が元の位置に引き下げたいと踏ん張っても、風船のようにまた浮かんでいってしまう・・。

無駄な抵抗をしているかのように感じ、次第にメモをとることさえ難しくなっていき、「もう無理かも・・」と観念してペンを置きました。
この私に起きた内側の反応こそが、潜在意識が動かした証だったのです。

少し不安になってきた私は、
「先生、さっきから、頭の上の部分がすっごく熱いんです・・。頭がぼ〜っとしていて、なんだろう、何も入ってこないような感じがあります・・」と先生に伝えました。

すると先生は、このように伝えてくださいました。

「いいですいいです。
最初のうちはそれが違和感と捉えてもらって、それくらい違うということをまずわかってもらう。そのプロセスを経て、どこかで無抵抗な状態になるんです。これまでの自己フレームから出ようとする瞬間に沸き起こるまさに潜在意識の抵抗です。

いわゆる、素直に反応していけば一番良くて、自分で理解しようとする、わかろうとすることは、このトレーニングにおいては”抵抗”になるんです。すごく強烈なブロックになるんですよ。
だからそれは、ないほうがいいんです。

ブロックを超えた話ですから、塀の外側で音が聞こえているような状態です。
今まだ自分のところに入ってこないなというのは、自分の次元を合わせられてないというだけで、こちらが合わせていってるので大丈夫です」

この言葉は、なぞなぞの問いかけをもらった時みたいに、妙にワクワクしました。答えがすぐに見つからないもどかしさ半分と、チャレンジ問題が目の前にやってきた時のちょっとした嬉しさもあったように思います。
そして、「その次元に自分を合わせにいってみたい」「キャッチできていない”何か”を見てみたい」と感じました。

先生は、こう続けてくださいました。

「完全に相手に合わせる会話は、お茶のみ会話です。楽しみましょうという会話のこと。

私がフォーカスを向けて見ようとしているのは、例えるならMRIのような感覚で目には見えない”何か”にフォーカスしていくイメージですから、
ご自分で読み解けなくて良いわけです。
だから自由に動いてもらって良くて、何も格好つける必要もありません。

あなたの今伝えてくれているその感覚は、自身でどうこうしようとしてもコントロールできる領域ではないんです。そういう意味で、もうその時点で”無抵抗”ともいえますね。ガン検査してる時に、いい反応してみようとしてもできないじゃないですか。

よくない部分や痛んでる部分、いらない部分を見つけるのはこっちの役割なので、その周波数に合わせてる時に、会話できないというのはこれまでトレーニングをされてきた方々も皆そうおっしゃっています。
マインド塾生15年の方でさえ、先日皆の前で「久瑠先生と会話できるようになったのはやっと最近です」って。

でもそれはそうなんです。
体感的なイメージですが、「心の周波数」の次元を変えて働きかけていくことで、その人の無意識に働きかけていけるのに、日常次元の会話レベルで行ってしまうのは、非常にもったいないですから。

”こっちの方に持っていく”というのはこちらで見えているわけだから、ギリギリのところで、ちゃんと繋げていけれるところからはじめています。
引っ張っていける日は引っ張りますし、今頑固になっているところは、そのブロックをこちらがどうやって・・というのを見ていくんです。
それくらい割と、精密に反応はしていくんですよ。

だから外さないブロックはないし、外れないブロックもありません。
ただ、外しなくないと思っているところとか、外してしまうと眩しすぎるとか、目を開いていられなくなるんじゃないかということなども含めて、
これまで自分がやってきた部分は大事にしていくし、今の自分で持っていく世界と、これまでとこの先をちゃんと繋いでいくようなイメージです。

”この先”というのは、頭で今まで考えているレベルではないんです。
もっともっと100年先も続くような、何があっても”自分はこれだ”というものを創っていくので、現時点ではまったく見えていない世界です。
究極の"want"、本当の真の"want"は、言語化できるレベルのその先にあるので・・。

今、自分の"want"じゃないもの(仕事)をやっているとおっしゃったことは、全然驚きもしないことです。それが得意だからやっているのだというのであれば、プロとして続けていけばいいと思うし、苦痛で苦痛でたまらない人であれば、そんなことにこだわる必要は本来ないわけです。
でもあなたの場合は、もっと違うところの次元を変えること。
仕事の質自体が、変わる気がします。パフォーマンスが変わっていくのです」

これだけでも、ものすごい情報量が含まれていると思いますが、この言葉は、体験トレーニングの時間にいただいた、ほんのほんの一部なのです。

この時のことを振り返ってみると、初回の時点で、すでに核となる大切な答えをちゃんと頂いていたのだ、ということに驚愕するのですが、当然のことながらこの時の私には、その真髄は全く理解できていませんでした。

ただ、それでもその時間を過ごして感じたことは、 

「今まで触れてきたものとは、"何か"が違う気がする」

「この久瑠先生は、私がどこにいっても知ることができなかったことを教えてくれる人なのかもしれない」

「先生の話してくれたことの続きを知りたい」

と、心がうずき出すような感覚でした。

そして先生の言葉の向こう側に、本当に出会いたかった自分、未来こんなふうになれたらと思う自分が待っているような気がして、「パーソナルトレーニングを始めたい」と先生に伝えていました。

この時の決断が、この先の私の未来を劇的に変えることになったのです。

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