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Youtube上でリアクション動画が流行しまくる理由について考察した。


私のyoutubeおすすめ欄はリアクション動画で溢れている。

新作ゲームの発表、お笑い、スポーツ、アニメなどが私のおすすめによく出てきており、これらは著作権もクソもあったものではない無茶苦茶なものがほとんどだ。それら著作権を無視した配信者の配信を切り抜いて、更に別動画としてまとめる動画製作者も登場している。

なぜここまでこれらのリアクション動画が持て囃されるのか。理由は簡単。
メチャクチャ再生回数が回るから。というかそれだけ人の関心を集めるほど面白いのだ

↓以下はその代表例だが、どれも著作権的に終わっている(著作権保持者が訴えてないだけなはずな)のでどうか観ないでください。こういう動画があるということだけ分かって欲しい。




なぜリアクション動画が求められているのか?

これらのリアクション動画を観る人のモチベーションとして幾つかの点が考えられる1つ目が圧倒的な臨場感・ライブ感。2つ目に異なる視点の獲得、そして3つ目に身近で得られない共感があると思う。

1 臨場感・ライブ感を求めて

まず一つ目の臨場感、ライブ感。新作ゲームの発表はたった一度きりの経験であり、その瞬間の興奮はもはやその後のゲームプレイをも凌駕する。リアクション動画を観ることでこのライブ感を繰り返し何度でも視聴することができる。

そしてこれはアニメや映画などの物語作品のリアクション動画にも言える。これらのリアクション動画を求める視聴者の思いは「自分が既に展開を知っている驚きの名場面を初めて観る人のリアクションがみたい!」というものだろう。当たり前の話だが、どんな名作や名場面も一度見てしまえばもう2度と観る前の自分には戻れない。

2 異なる視点の獲得を求めて

そもそもリアクション動画の構成要素としては
リアクション動画 = 動画の内容 + 客体のリアクション
で構成されているのだが、このモチベーションの人気を表しているのが、海外の反応ものだ。日本に住んでいる人からしたら当たり前に受け止めているコンテンツを海外の配信者のリアクション動画を通して、新鮮な気持ちで観ることができる。日本のお笑いやテレビ番組、特産品などの試食リアクションなどなど、普段だったら見向きもしないコンテンツでも、自分とは遠い他者のリアクションを挟むことで急に興味を惹くようになるのだ。

また海外の反応以外にも、専門家や有識者のリアクションを求めるパターンもある。これもまた自分1人で見た時には得られない知見を求めての視聴といえるだろう

3 もはや身近で得られない共感を求めて

ネットの発達と共に世界中に大量のコンテンツが溢れるようになった。昔のように夜見たテレビ番組の話を翌日の学校で友達と話すような体験は、一部の国民的な関心ごと(例えばコロナウイルス)を除いてほぼ不可能だ。そして趣味の多様化にとどまらずコロナにより人々の生活は物理的にも切り離されるようになった。

そんな時代だからこそ、多くのニッチな趣味や作品を愛する人たちは、リアクション動画を観ることで感想の共有を図っていると思われる。もちろんこの役割を担う存在として、Twitterやネット掲示板が一躍を担っていた時代があった。それらとの違いとしては、やはり動画コンテンツが持つ情報量の密度がある。京都アニメーションの超美麗な作画を見た時の感動は、やはり言葉よりも、それを見た時の表情こそ雄弁であるはずだ。


最後におすすめリアクション動画ジャンル「Beatbox」

↓この動画を見てほしい。

海外の有名Beatbox PlayerのALEMの、日本の若手Beatbox Player達の遊びに対するリアクション動画だ。Beatboxの世界ではお互いの音楽をレビューし合うのがどうやら流行っているようで、互いに盛んに動画化している。

この動画の面白いところはプロのALEMがただ観た動画の内容を感想を述べるだけではなく、動画内のBeatbox遊びに参加している点だ。動画内で行われているのは、Beatbox Gameと呼ばれている遊びで、先攻のプレイヤーが発したbeatboxのフレーズを、後攻のプレイヤーが直後に即興で真似できるかを競う遊び。

この動画のユニークさを生む背景として、以下の要件が考えられる。気になった方は是非気軽に見て欲しい。

①Beatboxがカメラの前で直ぐにできる表現である
②配信者(ALEM)に特別なBaetboxスキルがある
③Baetbox Gameが即興性の高い遊びである
④言語に頼らない表現である

好きなら、好きって言ってください!