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「ちゃん」づけを受け入れられるようになった話

恋人からの呼び名の話。

私は今まで、「ちゃん」づけは断ってきた。異性からの「ちゃん」づけってなんだかか弱いものを対象にしている感じがして、名前の呼び捨てにしてもらっていた。恋人とは対等で友達みたいな気軽な関係がいいと思っていた。

女子校育ちだからか、保護すべき対象として扱われることが、受け入れられなかった。共学の大学に入ってからも、重い荷物も男子に混ざって一緒に持ったし、女の子だからとスポーツで手加減されたり教えてくれたりするのも断っていた。多分結構過剰に頑なだった。

今も女の子だからと何かをやらせてもらえなかったり、見くびられたりするのはもちろんいやだけれど、私がしてきた経験や行動力を担保に、そういう扱いをされる機会はほとんどなくなった。

それと同時に、他の人の方が得意なことは他の人に頼ることができるようになったし、自分の甘えたい気持ちも認めることができるようになった。

そうして出会った彼から、「ちゃん」づけで呼ばれたいと言われたとき、そう呼んでほしいと素直に思えた。

子供とか距離のある相手につかう「ちゃん」づけもあるけれど、愛しいものにつける愛称的な「ちゃん」づけもあるよなと今は思える。

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