見出し画像

ゼミ選択を終えて

みなさまこんにちは。Kurunです。

今回のテーマはタイトル通り、ゼミ選択を終えて考えたことです。

私の通う学校にはゼミがありまして、
秋から始動して1年かけて各々がやりたい研究をするのです。

そんな大事なゼミ選択ですが、、、
ちょうどゼミの希望調査の最終段階が私のやりたいことが崩れ去った
ときだったんですね。
(詳しくは前回の記事をご覧ください)

希望用紙をさすがに白紙で提出するわけにもいかないんで元々の興味である自然環境保護、とりわけ動植物に関係する 生物化学ゼミ を第一希望にして結果を待ってみることに。

そして当日の昼1時。所属するゼミの発表。
単刀直入に言って結果は落選。
仕方ない、クラス内でも希望者が多すぎた。
しかも生物、化学ガチ勢が固まっている。熱量が違う。

はじめは仕方ないなと思っており平静を保っているつもりでしたが、
次第に悔しさに似た感情が押し寄せてくるのが自分でもわかりました。

友人からも
「お前大丈夫か、、、?」
なんて心配させてしまっていたのでよほど隠せてなかったのでしょう。
(感情のコントロールは自分の重大な課題ですね。精進せねば。)

その反面、やっぱり自分は環境保護にもそれなりの気持ちがあったんだな、
という安堵もあったりして。
悔しさの中から本心に近いものを知れた良い機会になったと思います。

結果私が配属されたのは物理地学ゼミ。
仮に生物化学が落選しても環境保護っぽい研究ができるようにと
選んだゼミに幸い入ることができました。

私、物理地学は全くもって知識がないのですが、、、
これ大丈夫ですかね(苦笑)
そんでもって次回のゼミの活動から普通に興味のある研究に
ついて調べてこいという課題が出される始末。

え、入るゼミ間違えた、、、?
なんか泣きたいしおなかすいた、もう帰ろうかな

なんて考えている暇は惜しい。次回のゼミまでにとっとと文献とか
調べようではないか。
終礼後、まだ少しの悔しさを胸に残しつつ教室を出ました。

しかし環境保護の分野やるとしてもいまいち
どんな研究がしたいか?と言われると正直具体的な案は浮かばず。
まず知識が圧倒的に足りないから疑問も何も浮かばないのでしょう。
そういうとこやぞ、自分。

かといって物理地学にとりわけ興味がある訳でもない。
知識もない。困った。

何か面白そうな分野見つかればいいなと思い、予約していた
本を借りるついでに図書室へふらっと向かいました。

借りるのを楽しみにしていた本を上機嫌で司書さんのいる
カウンターへ運びました。

(余談ですが今回借りた本は司書さんが私のために買ってくださった
ヘタリアという作品の本なのです。ありがたい!!)

司書さんにお礼を伝えつつ、雑談を一言二言。
やがて長話になっていきました。

図書館の外では今にも先輩たちがゼミの研究を発表する所で、
その流れで私たちもゼミの話に。

今日ゼミの配属先が発表されたこと、生物化学ゼミに入りたかったけど
入れず、物理地学ゼミになったこと、早速ゼミの課題が出されたこと、
夢が白紙になって、いまいち何をしたらいいかわからないこと。

頭に浮かんだことを垂れ流すように司書さんに伝えていました。
支離滅裂ながらも今の感情を静かにぶつける様に。

「とりあえず、物地ゼミ歴代先輩たちの論文、読んでみたら?」
そう促されて論文がまとめられたファイルに手を伸ばしてみることに。

そこで分かったのは物理地学ゼミという名ではあれど、生物的なアプローチをしていたり、本格的な化学だったり、何なら文系らしさも感じる論文もあったり。本当に多種多様な研究が並んでいました。

「・・・パンジャンドラムって作っていいかな、、、?」
今まで何も浮かばなかったアイデアがするっと出てきました。

(パンジャンドラムとは)
簡単に言うとイギリスが開発した車輪型の無人兵器。
まっすぐに進まないという大きな欠点により今日に渡ってネットでネタに
される珍兵器。


いらすとやより拝借したパンジャンドラム。
時速100kmで駆け抜ける画期的な無人兵器のはずが、、、?


「流石に爆発させたり時速100キロメートルの速さは出せないだろうけど
もしかしたらこんな研究もやっていいのかな」

一度アイデアが出てしまえば、もう止まりませんでした。
パンジャンドラムの文献、探さなければ と。

「え、なにそれ面白そう」
司書さんもノリノリで一緒に図書や文献を探してくださいました。

近くの図書館に類似の論文などはないか、この図書館にパンジャンドラムの
情報はないか?ひたすらに考え、夢中になって探しました。

しかしなかなかパンジャンドラムなんていうコアな情報を
取り上げる本が簡単に見つかる訳もなく。
司書さんも
「えー全然ないじゃん つまんないなぁ」
と不満を口に。司書さんめっちゃ楽しんでるじゃないですか。

結局、学校ではパンジャンドラムに関する図書は見つからなかった
ものの、探している図書から思ってもみなかった情報を得られることが
できたり、新たな視点が生まれたり。
全くもって無駄な時間ではなかったなと思えました。

この数時間で、

とりあえず誰かに今持ってる感情を伝えること、
解決につながるヒントをさがしてみること、
思い付きでもいいから行動してみること、
遠回りなことから新しい発見を得られること、
これらの繰り返しがいずれ楽しいという感情になっていくこと。

これだけ重要なことを実感することができました。
加えて、楽しいという感情に鈍くなっている自分の存在にも
気づけるようになりました。

これからの1年は何もしないのには長すぎるから。
絶対に一瞬を逃さないようにしたい。

ゼミの発表直後には全く無かった清々しさがありました。

近々大きな図書館にも文献を探しに行こう、あと知識を身に着けよう。
そう思い、閉館直前の図書室を慌ただしく出ました。

校舎外。さっきまでの夢中が故のほてりを攫う様に風が吹き抜ける。

・・・おなかすいた。

時刻は3時過ぎ。帰り道、そんな当たり前なことを思い出しました。


ここまで読んでくださりありがとうございました!
スキやフォローをくださると励みになります
次回の投稿もお楽しみに