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名作ボディコピーを味わう時間11日目 -会う、贅沢。 -

毎日ひとつずつ「名作ボディコピーを味わう時間」と称して、
好きなボディコピーを紹介していきます。

11日目のボディコピーは、「贈り物」に関するこちらになります!

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画像:『広告大入門』
広告主:お中元 西武百貨店さん
コピーライター:岩崎俊一さん
1982年

これを読み解くと...

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二日連続岩崎さんのボディコピーを読んでてわかったことは、

同じ指示語(同じ表現・同じことを指している)
を二回使うと、リズムよく緩やかに強調される。

のではなかと思いました。
今回で言うとこちら。

「会いたいなあ」。
この気持、この情熱があれば、
贈り物は素敵にならないはずはない、


今回は、ボディコピーが好きなのもあるんですけどこれはほんと、
はじめの「会う、贅沢。」の6文字、コンセプトが好きで、お中元の季節まで待てずに取り上げました。

岩崎さんは『広告大入門』の中でこんなことを言ってました。

僕たちがいま忙しい世の中で見失ないがちなこと、人と人とのコミュニケーションというようなことを、お中元やお歳暮の機会に思い出す、といった感じのアプローチで、ずっと続けてきました。

このアプローチをもとにほかにも、「贈る、仲。」「ひとの、幸。」「各人停車」などの広告を出しています。「各人停車」も大好きなので、近いうちにまたご紹介できたらなと。

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画像:『広告大入門』

この広告が出た時、どんどん時代は便利になって会うことの大切さを見失いがちだったようですが、今の私たちもコロナになるちょっと前まで結局同じような感じだったのかもしれないと思いました。

いいコピーというか言葉、って人間の真理をついてるから、時代が変わっても届いてくるものがあるんですね。

緊急事態宣言で1月に予定していた約束も延期、
会うことの素晴らしさとか幸せを改めて認識できたのはいいことだったけど、やっぱり会いたいですよね。

このコピーみたいに、会えないからこそ、
もちろんインターネットで連絡を取れるのもうれしいけど、
贈り物をする、贈る人の時間、贈られる人の時間がそれぞれにあって
交差する、そんな経験をしていくのもいいかなと思えました。

人なつかしい。毎日ですね


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