見出し画像

舌痛症とファンギゾンシロップ:その1

近所の歯医者で「舌が痛い」と訴えるも、「気のせい」と軽くあしらわれた私。ただ、今ある激しい痛みは、数週間前には存在していなかった。唾液の味も酸っぱく変わり、何かに感染しているとしか思えなかった。


必死にネット検索し、口腔カンジダ症が原因の舌痛症があるらしいことが分かった。


一般的にカンジダ症というと患部が白くなるイメージで、医者の中でも舌が分厚く白くなっていないと舌のカンジダ症とは認めてくれないケースが多々ある模様。


医者の中でもあまり知られていない、患部が赤くなる「紅斑性カンジダ症」がある。ただ、もしこれにかかっていても、よほど重症にならない限り、気づいてもらえないのかもしれない。


北海道大学歯学部口腔診断内科 (hokudai.ac.jp)


早速、舌痛症を口腔カンジダ症として治療してくれる歯科医院をネットで見つけ、受診した。この歯科医院には全国から舌痛症に悩む患者が訪れているらしい。


====
先生:おそらくカンジダ感染が原因の舌痛症、口腔灼熱症候群ですね。ファンギゾンシロップを出しておきます。舌に原液をたらして30分おいたあと飲み込みます。そのあと1時間飲食しないでください。アズレンうがい液も1回10分は口に入れ、1日3回はやりましょう。

私:舌痛って治りますか?

先生:治ると断言はできませんけど、良くなりますよ。ただ、時間がかかります。早ければ1か月、長いと1~2年かかる場合もあります。しっかり薬での消毒をやれるかどうかにかかっています。
====


この時はとにかく舌、歯茎、上顎、口角が痛くて、それがストレスだった。だからファンギゾンシロップが激マズでも、30分たまった分の唾液と一緒に飲み込む気持ち悪さも、舌痛症が治ってくれるなら・・・と思って耐えた。しかし、、


ファンギゾンシロップを口に入れていても、舌から痛い粉のようなものがどんどん湧き出てくる。口の中がどんどん痛くなっていく。このパチパチするような痛い粉は、何なんだ・・・?


ファンギゾンとアズレンを1週間ほど続けたころ、歯茎の痛みは治まってきた。舌と上顎は改善傾向にはあったが、痛い粉は出続けていた。舌から出る痛い粉が喉や扁桃に直撃してそこに定着し痛みを持つようになる。口とつながっている鼻や耳までも痛い粉は広がった。夜も口の中で線香花火がさく裂するかのようにパチパチ痛い粉が沸いて出てきて寝付けず、睡眠不足が続いた。


ネットではカンジダが原因の舌痛症にイトリゾールというお薬が処方されている論文が散見されていて、治療成績も良い。


jjmm45-4_233.pdf (jsmm.org)


ファンギゾンは0歳児から使える副作用の少ない安全なお薬で、粘膜や腸から体内へ吸収されない。うがい中の30分だけ、舌のカンジダを強力に除菌してくれる。ただ、カンジダが患部に深く根を下ろしていると効かないのだ。


一方、イトリゾールは腸から吸収され、24時間、全身のカンジダを内側から除菌してくれるイメージだ。肝臓には負担がかかるようだが、とにかく、とにかく早く舌痛症を治したい。痛い粉から解放されたい一心で、ファンギゾンを処方してくれた歯科医院に電話し、イトリゾールの処方をお願いしてみたところ、、、


断られた。


3回ぐらい食い下がったけど、断られた。途中、家族旅行もあったが、旅行先でも治療メニューを続けた。


~治療メニュー~
・1日3回の歯磨き
・1日3回、30分ずつファンギゾンシロップを口にキープしてから飲み込み、その後1時間飲食禁止
・1日3回以上、アズレンうがい薬を10分以上口にキープ


昼間は観光地を歩きながら、朝と夜はホテルで、おいしい食事の後にあのクソまずいファンギゾンシロップを口に入れてじっと耐え、旅行は十分には楽しめなかった。


そして治療メニューを耐えること1か月、舌の見た目には白い毛のような舌乳頭が復活してきて、まるで治ったかのように見えた。しかし、舌は歯が当たる、上顎に触れるなど、ちょっとした刺激でも痛く、触れた部分はすぐに赤くなって炎症を起こしてしまう。量は減ったものの、舌から痛い粉は出続けていた。1か月ファンギゾンを続けたが、舌痛症の完治には至らなかった。


ところで、このファンギゾンシロップ、強力にカンジダを除菌してくれるし、安全性が高いと言われている。しかし、カンジダを一気に除菌すると、腹痛、吐き気、関節痛などの不快な症状、いわゆるダイオフが起きるといわれている。私もこれを経験し、非常に不快な思いをしたので、後日詳しく書いていきたいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?