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舌痛症と漢方うがい

私は舌と上あごの粘膜が荒れており、これまでに医師からは舌痛症・口腔灼熱症候群・粘膜が荒れるタイプの口内炎(カタル性口内炎)などの診断をもらっている。


私の舌痛症の痛み・辛さは、発症当初を100とすると、下記のような感じで改善されて行っている。

  • 100:発症当初。口腔カンジダ症により口の中に痛い粉が充満。激痛だった。寝るのもやっと。

  • 50:発症から3か月後。口腔カンジダ症が治癒するも口腔粘膜ズタボロ。激痛ではないが舌から痛み・シビレ・苦くて酸っぱい味がした。舌もまだ赤かった。

  • 25:発症から1年後。粘膜の状態が改善してきたが、舌からシビレ・苦い味がした。舌が刺激に弱く、夜になると痛んだりした。

  • 10:発症から1年半後(今)。症状は主に刺激を感じ取りやすい舌の粘膜。調子が悪くなると、たまに舌が痛くなったり、苦い味がする。


以前のnoteで、生薬のカンゾウ(甘草)の根に含まれるグリチルリチン酸が炎症や神経線維数の発現を抑え、敏感肌の状態を改善するという論文をご紹介した。

甘草は、たいていの漢方薬に含まれており、私も半年前に舌痛症対策として、半夏瀉心湯という漢方薬でうがいしていた時期が1か月くらいあった。漢方薬を溶かしてうがいするだけで、口の中の刺激が大人しくなって驚いたのを覚えている。

ツムラ漢方半夏瀉心湯エキス顆粒 10包

最近は舌痛症の調子はだいぶ良くなってきた。調子の良くなった今、まさに口の中は「痛み」というよりは「敏感」という感じが当てはまっているので、グリチルリチン酸の効果を期待して、漢方薬うがいを再開してみることにした。


下記の口内炎の含嗽療法を参考にしつつ、ハミガキ後に、家に余っていた「人参湯」を30秒ほどうがいして吐き出すというのをやっている。洗顔後にグリチルリチン酸入りの化粧水をつける要領で、ハミガキ後にグリチルリチン酸入りの含嗽液でうがいしたら良いのではないかと思った次第だ。

プラセボ効果もあるかもしれないが、漢方うがいをした方が、より違和感が緩和されていい感じ。


本当は甘草湯でうがいをしようと、Amazonで注文していたんだけど、在庫がないからと注文が勝手にキャンセルされてしまった。人参湯は、唾液過多がひどかったときに少し試したものが残っていた。一応、老年期の口内炎には効くらしいし、甘草も入っている。ちなみに、最近は唾液過多はあまり気にならなくなった。


漢方薬のうがい療法は、飲み込むより薬の消費量も少ないし、副作用の心配も軽減される。コストも副作用の心配も少なく、簡単に続けられるような口内炎対策の一つだと思う。

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