くるみの木

3月9日サンキューの日。 〜kurumi 11周年〜

今日、3月9日サンキューの日。
おかげさまでkurumiも11周年を迎えることになりました!

早い… 早すぎます。(^_^;)
去年、「わあ、もう10周年だあー!」と思って色々と振り返りながら、このnoteも書いていこうと思っていたのに大して更新できないまますでに11周年を迎えてしまいました。(汗)

ちなみに11年前の今日はこんな感じ。若いw
そしてまだスマホじゃなくガラケーの時代だったので写真の画像データが小さいこと。笑
あれから時代と共に技術もものすごい早さで進んだのですね。


以前勤めていた会社を辞めてちょうど1ヶ月後。
初めてkurumi号で出店したのは横浜市金沢区の海の公園のフリーマーケットでした。

とにかくその時出来るだけのスープを持っていきapbankのワークショップの仲間にも手伝ってもらい、ミスチルをBGMに聴きながら販売したのを今でもよく覚えています。
まだまだ手際も段取りも悪くアワアワしながらも、でも仲間がいてくれたおかげですごく楽しみながら販売できました。
すると思いのほか完売してしまって、その後はお茶を売るしかありませんでした。

それまでずっと会社勤めだった私が、自分で作った物を作って売るというのも本当に初めての経験でしたが、手応えを感じた瞬間でもありました。


あの時の目標は「野菜不足の働く人たちに少しでも野菜を届けたい」そして「地元の農家さんの流通をもっと手助けしたい」と思い、それならば地元の野菜を使って野菜がいっぱい摂れるスープを作ってオフィス街などで販売しようとキッチンカーを始めることにしました。


私自身、それ以前の会社員時代は建築関係の仕事をしていたので朝も早く
夜もかなり遅くまで仕事しているのが日常で、毎日3食コンビニやスーパーなどのお弁当や外食が当たり前。野菜をもりもり食べる事はほとんど無く。

だけど、ちょうど30歳を迎える頃に体のことも含め色々考えるようになり、仕事の環境も少しずつ変化していく中で「このままでいいのかな?」って思うようになって、食生活も変えるようになりその中で自分自身も少しずつ変わっていったと思います。
食からも色々学ぶようにもなりました。

当時は会社が自然素材をもっと取り入れていくという方向性の中で、会社が作り始めた『LOHAS』をテーマにしたフリーペーパー事業に、私自身も携わる事になりそこから環境問題も意識するようになりました。


そしてある時にこのフリーペーパーの取材をする中で野菜ソムリエの存在を知って、興味本位で資格を取得したのをきっかけにせっかく資格を取ったなら何かこれで出来ることはないかな?と考えた結果このスタイルを思いつきました。

当初は一坪ビジネス的な感じでも考えていたのですが、それよりももっと
自分からいろんな場所に行ってスープと共に身近な環境問題なども発信していきたいと思い、それならキッチンカーがいいかなと思ってそれまで全く身近ではなかったキッチンカーの世界に足を踏み入れることにしました。

誰も知り合いもいなく、本当に未知の世界でした。

今でこそいろんなキッチンカーが増えてすでに飽和状態ですが、当時はまだシンプルなキッチンカーが多くて、種類も少なくたこ焼きとかケバブとかいわゆるB級グルメが主流でした。
でもそこにはなかなか勝てないんです。

私はその中ではちょっと異色な、いわゆる健康志向の人向けのキッチンカーだったのでB級グルメとかが隣に並ぶと完全に負けちゃうんです。。
まあ、私の販売の仕方とかももちろんあったと思いますが、やっぱりみんな
スープよりもそっちを食べたくなると思います。私もです。笑

それでも最初の頃は若さも手伝って、とりあえず販売できるところはどこでも行ってみるという感じで、行けるとこはどこでも行くようにしてました。
ただ当初思い描いていたオフィス街での出店はなかなか難しく、自分の中でもちょっと違うかもしれないと思い、イベント中心になっていきました。
その中で、時々「こういうお店があると助かります!」とよくお子様連れのお母さんから言われたので、それはそれで良かったなと思っていました。
だけど、いろんな場所で販売する中で気づいたことがありました。
どこでも販売するよりは、もっと出店する場所を選んだ方がいいのかもと。
そこからは自分のテーマに合う場所での出店に限定していきました。
それは私にとっては正解でした。

そして、お店を始めた時にもう一つの目標がありました。
それはこの仕事を始めるきっかけにもなった「apbank」が主催する
とても大きな音楽イベント「apbank fes」に出店することです。

apbankはもともと環境問題に取り組む企業や団体に融資をする為に立ち上がった市民バンクです。坂本龍一さんや小林武史さん、そしてミスチルの桜井さんが発起人となって作られました。
そこが主催する音楽イベントは普通の音楽フェスとしてではなくて環境に配慮した形で行われ飲食店もリユース食器の導入やゴミもかなり細かく分別したり、環境に関するワークショップなども開催されたりという、ちょっと異色な音楽フェスでもあります。
 
私がこの仕事を始めるきっかけになったのは、何度かお伝えしていますが、apbankが2006年に開催した3ヶ月間に渡る「環境やお金の流れなどを学ぶワークショップ」だったのでいつかそのフェスに出られたらいいなと思っていました。でもそれはずっと先の話だと思っていたのですが、奇しくもkurumiを始めたその年、早くもその夢が叶うことになりました。

それは奇跡みたいな出来事でした。

そして、その後も2010年、2012年と2年に一回出店させて頂く中で、2011年の東日本大震災を受けてより東北への直接的な支援をしようという形に切り替わり、2012年を最後にapbank fesの開催がお休みに入りました。

その4年後、少し形を変えて宮城での開催が始まり、それまでやっていた静岡のつま恋ではもうやらないのかな?と思っていました。
つま恋は自分が出店するようになってからは毎年必ず夏に訪れる聖地みたいになっていて、つま恋で夏が始まり、つま恋で夏が終わる感覚さえありました。

気がつけばそこはとても大事な想い出の場所になっていました。

そして昨年迎えたkurumiの10周年の年に、なんと6年ぶりにつま恋で「apbank fes」の開催が発表されて本当に驚きました!
昨年からはもうイベント出店は止めてケータリングのみに切り替えようと
思っていたのですが、これはやはり出たいなと思いそれがまた叶いました。

10周年、それまで以上にたくさんの仲間に支えて来て貰ったことを感じる年になりました。

そして「小さな点だったものがどんどんと繋がって、輪になっていく感じ」がしました。
当初はこんなにも長くこの仕事が続けられると思っていませんでしたが、
こうして色んな形で応援してくださる皆さんがいてくれたからこそ、ここまでやって来れました。本当にありがとうございます!!


そして迎えた今日、11周年。
時間と共に変わったこと、変わらないことがありますが、少しずつkurumiとしての形は変わっていくと思います。
私自身も年を重ね、出来ることが増えた分、出来ないことも少なからず出てきた気がします。
だけど、11年経った今も根本的なことは変わらないのでマイペースに自分が
思う道を歩いていきたいと思います。

また今年も色々とやりたいことがあるので、それを少しずつ形にしていきます。

そして今年はもっとnoteも書いていきます!!(多分w)

今日から12年目、誰かが背中を押してくれた分、少しでも誰かの背中を押せるように今年も頑張っていきたいと思います。


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