堆積する砂 
体に溜まる姿を想像したら
海を飲み干した貴女がいたよ

生も死も背中合わせで
淀む水をただ見つめている

黄疸に染まる左腕が哀しくも愛おしく
水の住処に祈っている

限りある事を知った鼓動に耳を当てて
僕を撫でる三日月

ありがとうとごめんねを
互い違いに織り込む

奇しくも
青を編むとは
己の言ノ葉