棒ーー|||短歌


ようやつと春はきにけりがりがりと初夏の尻尾をふみつけをりをり



あたらしいうがい薬をのどに振りあたらしくない車をこげり



自転車の車輪は回り坂道をくだりおり道平らかになり



平らかな道を惰性で進みおり停まるところへ影は落ちたり



影は樹の根元に伸びて結びつき喉の苦みを思い出したり