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はじめまして。車椅子安全利用コンシェルジュです

自己紹介をさせていただきます。車椅子安全利用コンシェルジュの久内純子と申します。

車椅子安全利用コンシェルジュとは

車椅子安全利用コンシェルジュは、「車椅子事故ゼロ」「ユーザーの可能性を最大限に」する仕事です。主に以下の4つを行っています。

①情報提供・・車椅子の安全な使い方については、まだ車椅子ユーザー、家族はもちろん、介護職にも周知されていません。正しい使い方を知らないことで、事故が起こったり、褥瘡を繰り返したり。そんなケースも少なくありません。正しい車椅子の知識を知っていただくための情報発信を行っています。

②車椅子の個別相談・・今の車椅子に不安・疑問などがある方について、車椅子の相談を受け付けています。本人、家族はもちろん、介護職、医療職、福祉用具専門相談員の方もご相談ください。

③施設・専門職向け研修・・一般的な介助の方法はもちろん、褥瘡予防や誤嚥などのリスクを最小限にするための方法や、車椅子ユーザー個別の使い方によるリスクを見極める方法など、これまでにないリスクマネジメントの視点を持った支援者を育成します。

➃車椅子パートナーの育成・・「車椅子で当たり前に外出できる社会」を作るために「通りすがりに困った車椅子ユーザーがいたらお手伝いできる人」と「困ったときに、手伝いをお願いできる車椅子ユーザー」を育てています。

ヒストリー

私が福祉介護業界に入ったのは、2010年でした。福祉用具専門相談員の研修に特別カリキュラムとして組み込まれていた企業実習でシーティングを学び、シーティングをしたいと思いました。神奈川県と東京都の福祉用具貸与事業所で、シーティングができる会社を探しましたが、私が見つけたのはたった3社でした。シーティングをしている会社は、そのくらい数が少ないのです。私はその中の1社、東京都の福祉用具貸与事業所に就職しました。そこは、もともと障害者(児)のためのオーダー車椅子を作っていた会社で、仕事の99%が車椅子の仕事でした。私はその会社で8年間、介護保険レンタルを中心に障害者のオーダー車椅子、修理など、営業の仕事をしていました。

その後、ケアマネジャーを1年経験し、車椅子安全利用コンシェルジュの仕事を始めました。

福祉用具専門相談員とケアマネジャーの仕事の中で、気づいたことがありました。①介護保険の現場では、シーティングが普及していないことで事故や二次障害など、様々なトラブルが起こっていること。②車椅子を手に入れたユーザーの9割が、通院やデイサービス以外の外出ができていないこと。です。

その2つに共通して聞かれたのが、「齢だから仕方ない」「病気だから仕方ない」という声でした。すべての原因を本人の体に追わせてしまい、福祉用具専門相談員やケアマネジャーが問題解決を放棄してしまっているように私には聞こえました。もちろん車椅子はすべてを解決できるものではありませんが、車椅子で解決できること、車椅子が原因で起こるトラブルがあるのです。その解決方法を知らないばかりに、「○○だから仕方ない」の一言で片づけられていることに疑問を感じていました。

その一方で、利用者や家族が車椅子を間違った使い方をすることで起こる事故や不具合もありました。大きなトラブルになる前に解決できたケースは幸いでしたが、残念ながら重大なトラブルとなってからご相談いただくケースもありました。中には、そこに居合わせた介護職が責任追及されたり、事業所が責任を問われたりするケースも。そのようなケースを見るたびに、「利用者のまわりに正しい知識を持った専門職がいたら、防げたのに!」と歯がゆく思っていました。

福祉用具専門相談員としての限界

車椅子の知識は、営業としては非常にプラスに働きました。他の事業所では問題解決できないケースを、ケアマネジャーや理学療法士、同業者から紹介していただいていました。

しかし、同時に限界も感じていました。私が1ヶ月に対応できる相談には限界があります。1事業所ができることも限界があります。今の情報砂漠状態の介護現場に情報を伝えるためには、どうしたらいいか。

そこで、車椅子安全利用コンシェルジュを立ち上げました。

大切にしていること

情報をお届けする際、皆さんに広く知っていただきたい情報をこのnoteでお伝えしていきます。介護保険では、利用者や家族があらかじめ情報を持っているケースがほとんどありません。また勉強する機会もありません。そのため、たまたま担当している支援者の情報によって介護生活が左右されてしまいます。支援者の中に、勉強熱心な人がいればいいのですが、そうでなければ知らないまま「仕方ない」と諦めるしかなくなります。ですから、支援者はもちろん、家族や利用者にも広く情報をお届けしたいと考えています。

一方で、専門職の方にお伝えしたいディープな情報もあります。それは、秘密を洩らさないという誓約書を書いていただく必要のある情報や、福祉用具専門相談員でしたら営業成績、その他の専門職でしたら実際の問題解決につながる情報などです。

本来でしたら、これらは事業所の先輩が社内で伝えることかもしれません。しかし、福祉用具貸与事業所は小規模なところも多く、また車椅子についてそれほど深くサービス提供していないところがほとんどです。ですから、志ある方は、自分で高い受講料を払って社外で勉強するしかありません。私がシーティングを勉強したセミナーは1日で3万円でした。合計3日参加しましたので、それだけで10万円の投資となりました。しかし、それでは参加したくても参加できない方もいるでしょう。

そのような方のために、社内で相談するように気楽に相談したり、勉強できる場を作ることにしました。ここでは、実務的なことや進行中の事例も含まれるため、非公開の場であることが重要となります。そのため、有資格者限定のオンラインサロンを開設します。この場合の有資格者は、福祉用具専門相談員、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、社会福祉士、介護福祉士、初任者研修修了者です。

このオンラインサロンは、利用者、支援者、家族、すべての人がより幸福な介護生活を送れることを目的としています。この幸福な介護生活を具体的に表したのが、一番最初にお伝えした「車椅子事故ゼロ」「ユーザーの可能性を最大限に」という言葉です。

介護保険の現場に、笑顔と可能性を届けたい。それが私が目指す車椅子安全利用コンシェルジュの仕事です。




よろしければサポートをお願いいたします。 車椅子ユーザーと家族、支援者が幸福な介護現場を実現するために、「車椅子事故ゼロ」を目指して啓もう活動をしています。 いただきましたサポートは、今後の活動費に使わせていただきます。あなたのサポートを頂けますと嬉しいです。