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初心者は100円ショップでヨシ。便利なキャンプギアを安く手軽に揃えよう!

いざキャンプを始めようと思っても、ギアは何を買えば良いか、正直わからん! きっとキャンプ場って不便なんだろうという不安が先に立ちすぎ、あれもこれも買いすぎて、ギアを持っていくだけでヘトヘトというオチが早くも目に浮かぶ筆者です。
 
そんなキャンプ初心者にギアについてレクチャーしてくれるのは人気ブロガーのコグレマサトさん。実はキャンプが大好きで、ブログでも役に立つキャンプギアを多数紹介。しかもその多くが100円均一ショップ、いわゆる100円ショップで購入したものなのです。これなら万が一失敗しても懐に痛くない。キャンプへの心理的ハードルが下がる話をたくさん聞けました。

(話を聞いた人) コグレマサトさん

コグレマサトさん
1972年生まれ、埼玉県浦和育ち。インターネットで収集した気になるモノとコトを、独自の視点で紹介するブログ「ネタフル」は月間約100万PV。X(旧Twitter)のフォロワーは13万人超え。HHKBエバンジェリスト・ScanSnapプレミアムアンバサダー・カナダアルバータ州ソーシャルメディア観光大使・カルガリー名誉市民・チェコ親善アンバサダーを務める。共著に『noteではじめる新しいアウトプットの教室 改訂版』『できるポケット Evernote 基本&活用ワザ 完全ガイド』など。


キャンプは場所を変えた飲み会。なるべく手間をかけずに楽しむ

──コグレさんがキャンプを始めたきっかけを教えてください。
 
コグレ:元々、飲み会を週に2、3回していたんですが、コロナでできなくなったんです。コロナが多少落ち着いてきて、それでも居酒屋でやるのはちょっとという時に、キャンプ場なら“密”じゃないし良いんじゃない? と思ったのが最初ですね。近所に新しいキャンプ場ができたというのもあって、始めてみました。すなわち僕にとってキャンプとは、「場所を変えた飲み会」なんです。
 
──コロナ禍が収まった今でもキャンプで飲み会を続ける理由は何でしょうか?
 
コグレ:静かで開放感があるので、周りを気にしないで話をできるのがいいんですよね。あと、飲み屋さんとかだと営業時間を気にしないといけないけど、キャンプ場では好きな時に飲んで好きな時に寝られますから。とにかく自由なのが良いです。

気の置けない仲間たちと楽しむ“飲みキャンプ”(写真=本人提供)

──キャンプをする上で心掛けていることはありますか?
 
コグレ:できるだけ手間をかけないことですね。大変だと思うと行かなくなっちゃうから。テントはワンタッチで張れるポップアップ式だし、エアマットも電動ポンプで空気を入れています。寝袋も基本的にたたまずに、そのまま車に放置していますよ。

寝袋(オレンジ色のもの)などのキャンプギアは車に積みっぱなし(写真=本人提供)

──いい意味で適当ですね。いわゆる“キャンプめし”はどうしているんでしょうか?
 
コグレ:料理好きのメンバーと、たまに居酒屋の店主が参加してくれるので、主にその2人が腕をふるってくれます。おいしいものを大自然の中で食べられて、本当に2人には感謝しかありません。

ある日の一品。ゆでた鶏肉をご飯のうえにのせタレをかけて食べるカオマンガイ。キャンプ場でタイ料理なんて、おしゃれ!(写真=本人提供)
タイのもち米とマンゴーのデザート、カオニャオマムアン(写真=本人提供)


想像以上に100円ショップはキャンプギアが充実

──いよいよ本題です。初心者キャンパーにおすすめのギアを教えてください。
 
コグレ: まず、100円ショップで揃えるのがおすすめです。初心者はとりあえずやってみることが大事だと思うので、できるだけ安く済ませる方が良いんです。あと、100円ショップは、想像以上に便利なキャンプギアが充実しているんです。100円ではないものも多いですが、高くても1,000円。100円ショップでは高級ギアです。
 
例えば、コーヒーを飲むにしても、いきなり高価なセットを買うのではなく、100円ショップで売っているミル・フィルター・カップがセットになったやつで十分。豆とお湯があればれたてのコーヒーが飲めます。それじゃ物足りなくなったら、いろいろ凝ればいいんです。

「アウトドアコーヒーメーカーカップセット」税別1,000円(いずれもネタフルより)

──100円ショップではほかにどんなものがおすすめですか?
 
コグレ:「メスティン」という商品が便利ですね。何にでも使えるアルミ製飯盒はんごうで、食材と火さえあれば、ご飯も炊けますし、目玉焼きも焼けるし、パスタも作れます。「クッカー3点セット」も、調理ができて、お皿としても使えるので重宝します。

これ一つで何でも作れる「メスティン」税別500円(ネタフルより)
すべてに取っ手がついていて便利な「クッカー3点セット」税別700円(ネタフルより)

コグレ:パン派には、パンを焼くため“だけ”の道具「キャンピングトースター」がおすすめ。わざわざ感が出て、キャンプっぽさを味わえます。

「キャンピングトースター」(税別500円)

コグレ:あと、スプーンやフォークはチタン製のものが売られていて、なんとなくかっこいいんで、こういうのを持っているとアウトドア気分が高まります。

素材感がソソる「チタン製折り畳みスプーン・フォーク」各税別300円(ネタフルより)


手軽に快適に過ごせる環境を整えることが大切

──100円ショップでここまで揃うとは思いませんでした。ちなみに料理のためのギアをたくさん教えていただきましたが、キャンプ初心者はキャンプ場でどんなものを食べるのがおすすめですか? 残念ながら私には料理の上手うまいキャンプ仲間がいないので(笑)
 
コグレ:簡単でおいしいのはアヒージョですね。オリーブオイルに魚介や肉、野菜を入れて煮れば完成なので。パンとも相性がいいですし、何より酒のつまみに最高ですよ。
 
──自然の中で食べるアヒージョ、絶対おいしいやつですね! ぜひやってみます!
 
コグレ:ちなみに、100円ショップでは売っていませんが、大勢でいくならポータブル電源を持っていくと喜ばれます。スマホが充電できますし、炊飯器や電気ケトルを使えるので快適さがワンランク上がりますよ。あと、テーブルもなるべく大きいものを持っていくと、調理台にもなるし、食卓にもなるので、居酒屋っぽさが増します。

ポタ電に炊飯器をつなぐと便利(ネタフルより)。※100円ショップの商品ではありません。

──いろいろ揃えたくなりますね。
 
コグレ:そう。なので、まずは100円ショップで揃えたギアだけでやってみるのがいいでしょうね。
 
──わかりました!
 

(あとがき)


まさかの100円ショップ推し。でも、あまりお金を使わずに快適に過ごす工夫は、キャンプ初心者に必須だと思いました。
 
本シリーズ最後となる次回は、キャンプの実践編! 賢人たちから習ったことを参考に、自分なりのキャンプを全力で楽しみます!

(つづく)

Supported by くるくるカンカン

クレジット

文:巖朋江
編集:いからしひろき(きいてかく合同会社
取材協力:コグレマサト
校正:月鈴子
制作協力:富士珈機

ライター・巖朋江(いわおともえ)
東京都在住。農学博士としてイチゴの研究に従事したのち、フリーライターに転身。農業のみならず、民間企業で営業・組織改革を担っていた経験を生かし、幅広いジャンルの記事作成に携わっている。


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