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#40 表と裏

転職活動をする際、職務履歴の欄に自分はほとんど書くことがないと感じた。
製造業で淡々と商品を梱包、充填をしているだけだった、これといって意見を出し会社に貢献したなどというかっこいい話もない。

それでも、正直に書いたら書類選考で落とされると思う、会社の人からは慕われていたけれど、評価される部分はほとんどが数字にならない部分だった。
実際にあって作業をしてみないと伝わらない気もする。
もしくは自分の努力が足りないだけなのかもしれない。

・表

周りの人に自分の印象を聞くと前いた会社の課長にも言われたが殆どが、優しいと言う
非常に嬉しいけれど、非常に悲しい。
自分で常に思う、優しいだけでは何も生まれない
数値化できない、大したインパクトもないし
文字では伝わりにくい。
結局今まで積み上げてきた僕の能力は、
現代の社会ではあまり伝わらない必要とされていないスキルだったのかもしれない。

そして八方美人な自分は、
表に出ると優しいと思われたい、いい人と思われたいと思い人から嫌われないように自分の意見がない言葉を発する。相手の気持ちに同調することだけに徹する。
そして、いい人という虚像を作り出す。

結果的に自分で自分を苦しめている。
嫌われたり一見変だな(面白い)と思われる事で自分の存在、外殻、キャラクターができて個性が生まれると僕は最近になって気付いた。

今までやってきたこととは、真逆の事。
自分の個性を薄めていくことに全力を尽くしていた。
結果何も残ってない人格が出来上がろうとしている。
人から言われた事に耐え、指定された仕事をこなすことを美徳とする機械のような人格。

・裏

そして、
裏の内側の自分はこの事に気づいていた。
このままでは、これからの世の中で生きていけないと。これからの時代、目まぐるしくルールが変わっていく世の中で自分のような考えは、オールドタイプになっていく気がする。

これからはある程度、チームの輪を乱さない程度に保ち、ミッションに対して短時間で解決策を提案、実行に移せる人が以前より必要とされる時代が来ていると感じ始めている人がかなり増えてきているように思う。
今回のウイルスの件で
それなりにこなして時間給をもらっていた人たちの価値が明確化されていき
より手に職を
より個性ある有能な人
が圧倒的に周りに差をつける時代に無理やり
流れが変わろうとしていると感じる。

技術が進めばほとんどの力作業や事務的作業が機械化され僕たち人間も機械化される人も出てくるだろう
五体満足で生まれてこなかった人達がむしろ様々な個性を発揮する時代。
情報の処理速度が上がり残されるのは人間としての余白の部分、創造性、不器用な部分、アナログならではの価値が高まるのかもしれない。
最近本を読んでいたり、動画を見ているとこのような事が書かれているものがあったりする。
もともとこう言う考えが好きだから
予測検索ではじき出されよく見かけるのかもしれないけれど…
でも正直確率としては高い気がする。
食べ物もこだわらなければ
ある程度はサプリメントという形で確保できるようになるだろうし、実際そういう食事になっている人もいる。

話が少し脱線してしまった。

話は会社にいた時に戻る
会社の若い20代の人達が一年の間に9人も辞めていきほとんどの人が仲が良かった。そして、みんな自分の個性をより強くする為に動いて辞めていった
その人たちの意見を聞いていると、納得する事ばかりだった。
淡々とこなしていく同じ毎日に飽きていた。
きっと個性ある毎日を過ごしたいと思っていた。
転職をしたとしてもその希望が叶うかはわからないけれど一歩踏み出していた
自分とは違って。

その一歩の距離がすごい遠く感じた。
当たり前だ
努力の量が圧倒的に違う

働きながら学び、辞めていた。
感情で辞めた自分とは雲泥の差だと思う。
そして僕は努力もせず辞めていた。

この状況をどう打破する。。
結局一つしかない、誰にも負けないくらい、自分と向き合い努力をし歯を食いしばって積み上げていくしか近道はない
何もしていない僕が言うセリフではないけれど…

自分が一番充実した生活をできていた、小中学校の時、誰よりも勉強をして、部活で誰よりも体を動かしていた、あの瞬間が未だ脳裏に焼き付いている。あれは紛れもない幸せな瞬間だった。

あれほど今の自分が動けているかと考えると
動けていない、過去の自分に負けている。
過去の自分にいま会ったら、今悩んでいる事も、笑い飛ばす自分がいた。

・過去の自分の強さ

「思い立ったら即行動」
昔の自分の方が自分の扱い方をよく知っていた。
考えすぎる自分を抑え、好転させる為に常に頭に置いていた言葉。
忘れていたよ、10年前の自分ありがとう
もっと気楽に行動をしていいんだよな
何を恐れて、自分の手を後ろに引っ張っていたのだろうか。過去にしがみついて前に進めなくなっていたのだろうか。

これから転職活動をする際、まだ僕には実績が書けない。これをどうにかしてポジティブに考えていくしかない。
ありがたいことに、やりたい事はある。

「僕が生まれた場所、埼玉を全国から一目置かれるような県に少しでも前に進める事」

県民からも、県外からも無意識に下に見られているこの県を、どうにかして変えたい。
その為に、様々な人が来たいと思ってくれるようなお店や施設をつくりたいと思って空間デザインを学ぶと決めた。24にしてようやく一つの目標ができた。
やっぱり馬鹿にされたままでは終われない、見返してやる。まずは僕の原点、怒りの力をもとに動く。
思い出せ、あの時言われた言葉を馬鹿にされたあの日の瞬間を。


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