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鳥人間コンテスト出場までの流れ

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どうも!Project Liberte代表ククルクルルです。
何を書くかは完全に気分次第です。

鳥人間コンテストの書類提出期間が迫ってきており、懐かしい気分なので鳥人間コンテストに出場するための過程を軽く書いていこうかなと思います。
なお、こうすれば絶対に出れる!!とか、機体の作り方!!などではなく、このような手続きがあるよー的な感じです。
※書き始めたら結構書いてました。全然軽くなかったです。気付いたら本番のことも書いてました。超長文になってました。

出場したのが2017年なもので、結構忘れているところもあるかもしれませんが、そこはご容赦ください。

ちなみに公式ホームページはこちら

出場部門は年によって変わったりしますが、2019年大会は『滑空機部門』と『人力プロペラ機部門』の2種類です。
滑空機部門は、プロペラがなく、いわゆるペダルを漕がないタイプ。人力プロペラ機はペダルを漕ぐタイプで、番組でパイロットがよく発狂してるのがこちらの部門になります。

①説明会に参加する

鳥人間コンテストに出場するためには、必ず『出場希望者説明会』に参加しなければなりません。
これに参加しなければ、仮に出場書類を提出してもまず落選します。

例年だと年明けぐらいに開催されるのですが、2019年大会の説明会は年末と早く開催されました。
大阪と東京の二箇所で開催され、どちらか一方に参加すればOKです。
稀に例外はありますが、例年、開催週の土曜日に大阪で、翌日曜日に東京で開催されます。
なお参加者は各チーム2名までで、1名でも可です。

説明会では、画像のようなルールブックを1チームにつき1冊以上必ず購入します。1冊500円です。

また、出場申込書や鳥人間コンテスト出場者ガイドブック、当日アンケートなどの冊子類を受け取ります。その写真はなんとなくですが伏せます。

そして、説明会中や始まるまでの間にアンケートを記入します。2014年大会あたりから始まったこのアンケートですが、結構書く量があるので、早めに来て記入するのが良いかと思います。

このアンケートですが、近年の大会のテーマ?になっている『飛ばなきゃならないワケ』やチームのセールスポイントなどを記入します。
あくまでアンケートですので、この内容は実際の書類審査には影響しないと主催者側からは言われています。
が、あくまで個人的な見解ですが、
これは「こんなチームがあるぜ!」という絶好のアピールチャンスかと思いますので、気合いを入れて書いた方がいいんじゃないかと考えています。僕らの時は結構気合いを入れて書いたつもりです。

また、毎年書くことは同じように思えるので、毎年参加している学生チームなんかはアンケート内容を引き継いでおき、翌年の説明会では何を書くかの下書きを用意してもいいんじゃないかと思います。
将来的な出場を目指すチームも同様に、その年は出場申込をしなくても「とりあえず説明会だけ参加する」みたいなノリで軽率に参加しても問題ないかと思います。
Project Liberteはチーム結成4年目に応募しましたが、それまで応募しなかった3回の年全ての説明会に参加しました。それは無駄では無かったと断言します。

説明会では、その年に変わったルールや、毎年のように伝えられている注意事項、機体設計のポイントなどが説明され、最後に質疑応答となります。
また、説明会後はアンケートの中から主催者側が気になったチームと5分程度の面談を行なっています。初出場チームはこれまで必ず呼ばれています。Project Liberteは初出場だったので参加した4回の説明会全てで面談をしました。恐らく「またこいつらか」と思われていたかもしれません。(多分毎年忘れられているとは思いますが)
なお、面談内容はなんとなく伏せます。

②書類提出

よく聞かれる質問に「予選とかあるの?」というのがありますが、そのようなものはなく、書類審査となります。書類は大きく分けて2種類があり、
A.出場申込書
B.機体三面図
となります。AとBはそれぞれ締切が異なり、2019年大会でいうと、Aが2/8必着。Bが2/15必着。でした。

AはチームのPR書類でもあり、そこに『飛ばなきゃならないワケ』であったり、チームのセールスポイントを思う存分に書き込みます。
Bは機体三面図の他にコクピット部などの詳細図面や、機体設計コンセプト、その他指定された書類を書きます。

書類が出来たら締切までに指定された宛先に郵送します。A,B共に必着なので注意してください。

三面図は大抵、A0サイズと超でかい紙に印刷することになります。慣れてないチーム程、製図用の筒のようなものに入れて郵送したりしますが、そうすると紙が丸まって読み辛くなったり、筒の処理に困ったり、送料が無駄にかかったりしてお互い損だと思います。
製図用紙の折り方はネットで調べればすぐ出てくるのでその通りに折りたたんで封筒に入れて郵送した方がスマートです。

③合否発表

例年だと大体4/1前後、エイプリールフールあたりの時に郵送で発表されます。
読売テレビが主催なので、大阪あたりから順番に届くので、鳥コン合格発表前線とかそんな感じで表現する人もごく少数ながらいます。
またエイプリールフール前後なので4/1に後輩から合否が伝えられたOBはちょっと困惑したりします。

合格の場合は、合格通知の他に、誓約書など出場に必要な書類が同封されています。
不合格の場合は不合格通知一枚だけ。
ですので、封筒を見れば合格か否かが大体わかります。

誓約書等、新たな書類を要求された期限までに郵送します。
また、図面関係で主催者側が危険だと判断した箇所や説明が不十分であると思われた場合は、設計の見直しや、追加の説明書類を要求される場合があります。
期限に関してはProject Liberteの場合は電話で相談でした。そこで決めた期限までに追加書類を郵送します。

他にも大会前日や当日の宿の手配なども並行して行います。主催からは宿の手配はなく紹介のみ。宿の手続きは全て各チームで行います。

④出場者最終説明会

6月下旬頃に大阪で行います。
出場が決まったチームの代表(またはそれに代わる方)、パイロット、マナーリーダー1名の3名までが出席します。

※マナーリーダーとは(ルールブックより引用)
・出場チームは各々2名のマナーリーダー(代表者・パイロット以外のチームメンバーに限る)を選任しなければならない。
・マナーリーダーは大会期間中(搬入日含む)、搬入出の安全管理、また競技の安全進行やゴミ処理など環境への配慮を率先し、自チームのマナー向上のため管理監督を行う。
・マナーリーダーは競技時間外に全チーム合同で行う会場周辺の清掃活動に参加する。

(参加者は会場の清掃活動などもちゃんとやってるよ!というアピールも込めてマナーリーダーの説明はまじめに引用しました)

話を戻しまして、この説明会で、スケジュールや、機体に搭載するカメラの確認、大会のフライト順の抽選、過去の危険なフライトを集めた映像を見て、安全への注意喚起などを行います。

⑤大会期間

大会自体は2日間ですが、フライト前日に準備を行うため、実質3日間となります。
日程を書くのが面倒になったので以下の画像で。

例年、滑空機部門は大会週の土曜日に、人力プロペラ機部門は日曜日に開催されます。
なお当日の天候などによって日程が変わったりするのでこの限りではありません。

滑空機部門で説明しますと、前日の金曜日に会場入りして、受付を済ませます。
現地で機体搬入順を決めたりして、予めチーム毎に決められた駐機場に機体を運びます。
大会前日は機体審査があるので、それまでに機体を組立て。また、コクピット部にカメラを装着する場所を番組スタッフと相談し、搭載してもらいます。
組立てが完了したところから機体審査を受けます。合格したらシールが貰え、他にもあと2種類、計3種があります。それを機体に貼ります。
他のシールの説明は面倒なので画像を見てください

すぐに取り出せたのが2011年のものだったので写真もそれとなっていますが、例年同じなので気にしないでください。何故2011年のものもあるのかはそのうち明らかにするつもりです。

実際に貼るとこんな感じになります

機体審査の他にもマナーリーダーの清掃活動や、パイロットの安全講習会があります。

機体審査を終えた機体はチームによっては一度解体したり、そのままにしておいたりします。
解体した場合、当日朝に再度組立てます。
Project Liberteは機体全幅が12mと出場機体中最も小さい機体でしたので、全部組立ててそのまま一晩残し、当日朝の組立て作業を削減しました。

ちなみに、各チームの駐機場は横幅が大体10m。各チームの機体全幅は20〜30mで、機体が必ずはみ出るんです。なので、横の駐機場のチームと相談しながら協力しながら組立てていくことになります。

Project Liberteは隣り合うチーム全てにポカリスエット2本と連絡先を渡し、不都合があればここに連絡してくださいと伝えていました。引越しのようなノリでしたが、大事なことだと思っています。

大会当日は、機体を組立て、プラットホームに機体を運搬していきます。
琵琶湖湖畔を移動するので足元が悪く、転ばないように注意をします。
また、機体を運ぶ他にも駐機場に立てたテントや置いていた荷物の片付けなどもあり、その役割分担で意外と人数を必要とします。
社会人チームは大体人数が少ないので、チームによっては見学に来た学生やOBを拉致したりします。
その場合はプラットホームに上がれる場合が多いので大人しく拉致されましょう←
そのような理由でチームによってはプラットホームに近づけば近づくほどあら不思議。仲間が増えていきます。

他のチームのフライト毎に待機するので、結構こんな時間が多くなります。

パイロットはメディカルチェックがあります。
パイロットは特にそうなのですが、テレビ撮影なので、メーカーのロゴなどが入った服装(靴も含む)は身につけないように注意をします。
入っていたらマジックやテープで消すなどの配慮が必要となります。
特に学生チームは、チームでオリジナルのシャツを用意してその問題を回避したりしています。これは番組対策というより一体感的なものや記念的なものだとは思いますが。

プラットホームは10mの高さがあり、当然その分登ります。手すりなんかもあるため、そこに機体をぶつけないように注意します。
また、フライトを終えたチームのメンバーが湖畔へ帰る際、機体(特に翼の下)を潜ります。潜る側の人は機体に頭をぶつけないように注意してください。
潜らせる側の人は、ぶつかられないように出来るだけ注意すると同時に、すれ違う人は大抵泣いてるので優しく出迎えてあげてください。
数十分後には自分たちが泣いてます。

プラットホームに上がり自分たちの番が来たら、フライトの準備をします。ここで時間をかけると主催者から嫌われるので迅速に行動をします。
チームによっては芸能人とのやりとりがあったりするのでその対応もします。Project Liberteは、はじめからダイジェストと決まっていたのか、そういうのはありませんでした。
当日、その瞬間の風向きをみて機首の向きを調整します。Project Liberteの場合、風読みのプロみたいな人が一緒に来てくれていたので心強かったです。ありがとうございました。

そしてフライトです。
主催者側からゴーサインが出ます。
良い風のときを狙ってゴーサインをくれるので、そこから出来るだけ早く出発します。
 パイロットの掛け声に合わせて走り出します。

いつのまにかパイロットが飛んでます。

ここから先はあんまり覚えていません。

プラホをガンガン叩いてたみたいです。

目標の100mを超えたようです。

号泣してました。

あと何故か達磨を大事に抱えてました。

全てが謎です。

と、まあ、こんな感じです。

機体を引き上げて解体してトラックに載せます。
琵琶湖から機体引き上げの際、メンバーから3人以上は引き上げ要員を出さないといけなかったのですが、ほぼ全員が感動してて忘れてました。
ただひとり、超冷静な人がやってくれました。ありがとうございました。

地元に帰ったら作業場の片付けなどもします。帰って片付けるまでが鳥コンです。

最後に

なんか最後は変なポエムみたいになりました。
気持ち悪くてすいません。
鳥人間コンテストに出場し、フライトするまでは大体こんな感じです。実際には他にも色々めんどくさいことが沢山あります。

色々、超色々ありますが、良い経験になります。
気が向いたら軽率に挑戦してみてください。

自分でチームを立ち上げなくとも、その辺の社会人チームがメンバーを欲しています。
ツイッターアカウントを持っているチームもあるので、近場だったりしたら気軽に連絡してみてください。

これであなたも鳥人間の仲間入りです。

それでは今日はこの辺で。

-空想具現-
Project Liberte
代表 ククルクルル

ククルクルルTwitter @kurukukukururu
 Project LiberteTwitter @liberte20140111

目立ちすぎると大体ネット上でフリー素材にされます

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