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みかんを"品種"で買ってみよう

こんにちは、こるくです。今日はみかんの紹介です。

みかんが好きな人は少なくないと思うのですが、僕のみかん好きは異常で、一人暮らし時代にはみかん箱10kgが一回のシーズンで3箱なくなっていました。
子供の頃、親族が愛媛にいて毎冬みかん箱が送られてきていたので、当たり前のようにおやつに食べていました。一回で数個食べるので、家族で食べると箱が一〜二週間でなくなります。好きと言うか、冬になったら食べないと落ち着かない感じです(大丈夫か)。

あ、みかんの食べ方ですが、是非和歌山剥きで食べてください。家族がこの方法だったので私も自然とこうなりました。皮剥くのめんどくさい…という方におすすめです。5秒で一口目にたどり着けます。ただ、この方法で食べると1個があっというまで、スーパーのネット入りみかんでは物足りなくなってしまうかもしれません。

昔は質より量だったので、10kgで安いものはどれか…とよく探し回ったのですが、この歳になるとだんだん「美味しいみかんが食べたい…」という気持ちが勝ってきます。卑しいですね。
以前はせいぜい和歌山産、愛媛産くらいのブランドしかなかったみかんですが、昨今は品種改良が進み、とてもみかんとは思えない糖度のみかんや、面白い食感のみかんなど、様々な品種が開発されています。そんな美味しいみかんの一部をご紹介します。


甘すぎる蜜柑 "せとか" ッッ!!

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甘いみかんを語るなら外せない、みかん界隈のブランド王と言っても過言ではない「せとか」です。
せとかは「清見」×「アンコール」×「マーコット」という品種のかけ合わせで誕生したらしいです。なんだか馬の血統のような表記ですが…簡単に言えば普通のみかんにオレンジの要素が混じっています。

特徴は「大きい」「皮が薄い」「とにかく甘い」「種なし」。外側の皮も薄いのですが、瓤嚢(じょうのう)も薄いんです。瓤嚢とは、みかんの粒ひとつひとつの皮のことを言います。安いみかんにありがちな「口の中に皮がのこってヤダ…」ということはありません。
瓤嚢が薄いので、ふつうのみかんの剥き方ではうまく取れません(ものによりますが)。そこでスマイルカットという切り方がおすすめです。ナイフでまるごと半分に切り、また半分に切ります。切ったあとの形が笑った口のようだから?こう呼ばれるらしいです。
そしてとてもみかんとは思えない、まるでイチゴかと思わんばかりの甘さです。大きいみかんは甘くないというみかんの常識を覆してきます。

ちなみにみかんの構造は下の画像がわかりやすいです。たなか農園さんからお借りしました。

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このみかんはここ数年で一気にメジャーになりました。2018年1月にテレビ番組「マツコの部屋」で紹介されたので、この影響も大きいのではと思います。最近ではスーパーに売っていたりと、入手しやすいブランドみかんとなりました。
ただ、未だに百貨店などでは一個1,000円の値をつけるような希少なみかんです。手に入れやすくなった反面、味はピンキリになったな、という印象です。

通常のみかんは10〜12月が旬ですが、このみかんは2月〜3月頃に出回ります。ちょっといいみかん食べてみたいな…というときにおすすめなブランドです。


甘さも食感も楽しめる "甘平(かんぺい)" ッッ!!

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食感と甘さを一気に楽しめるミカン界のニューウェーブ、「甘平」です。2007年に品種登録された、まだまだ新しいみかんです。
「西之香(にしのかおり)」×「ポンカン」で誕生したみかんです。ポンカンは聞いたことがある方も居るのではないでしょうか。
ちなみに西之香は清見と温州みかんから生まれています。清見最強ですね。

特徴は、瓤嚢の中のつぶつぶ(砂瓤/さじょう、と言います)を噛んだときのプチップチッとした食感と、せとかにも引けを取らない甘さです。種もほぼ無く、瓤嚢も薄いのでそのまま食べられます。
こちらはポンカンの色を濃く受けている?ので、外皮と瓤嚢に適度な空間があり、とても剥きやすいし食べやすいです。

ちなみに、もともと美味しい甘平の中でも、特に「糖度が13度以上」「酸度1.2%」「サイズ8.0~10.2cm」「外形にキズや虫痕がない」といった条件をクリアした「クイーンスプラッシュ」という最高級品があります。1個1,500円の値をつけることもあるようで…一度食べてみたい…。

この歯ごたえのある食感とその甘みは最強なので、是非手にとってみてほしいです。こちらもせとかと同じく2月〜3月頃と少し遅い冬に出荷されます。大きいから熟すのに時間がかかるのかな?


「せとか」「甘平」が二大巨塔だと思っていますが、それ以外の食べたことがある蜜柑をいくつか紹介します。

「はるか」…まるでレモンのような明るい黄色の果肉からは想像もしない甘さの不思議なみかんです。日向夏から生まれた品種で、甘さと爽やかな香りを楽しめます。
「紅まどんな(媛まどんな)」…せとかと同等、いや、それ以上に甘いかも?外皮が薄く、果肉がゼリーのようにプルプルな高級品種です。とにかく……甘い!!
「文旦」…とにかくでかいフォルムで目を引く、日本では伝統的なみかんです。グレープフルーツの仲間で、酸味や甘さの中にうっすらと苦味がまざっている、懐かしさを感じる味です。個人的には好きだけど、みかん好きでないとちょっと手が出しづらいかも…


昔は通販か百貨店でしか手に入りませんでしたが、最近は成城石井とか、身近にも見かけるようになりました。是非一度手に取ってみてください。せとかと甘平はガチ!!!!

ゲームと食を楽しむサラリーマン。人生は楽しい。