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経過と変化

──夢は追いかけるものではなく叶えるもの。唄を歌っても聴く人がいない。地球がデカすぎて物凄く遠回りをしている。とぐろうんちみたいに。──くるパ


やっと晴れた。今日は少し元気を出していこう。まだ眠いけど。どうも、我十院牙樹丸(がじゅういんがじゅまる)でございます。

大人になったなぁなんてアホ面こさえて思う瞬間が増えた。近頃アルコールを入れないと上手く眠れなくなっていた。日中眠く、生きがいのような生への確固たる意志が日に日に痩せ細っていってるみたいだ。全然健康ですがね。

一人で夜中トイレに行けるようになったのはいつからだったかな。キムチを食べれるようになったのはいつからだったかな。自転車に、電車に一人で乗れるようになったのはいつからだったかな。きっと大事な事だったのに、もうすっかり忘れてしまったなあ。

子供の頃は特に自分に興味が無かった。この世に生を受けて、両の目に映る景色全てが刺激的で好奇心を掻き立てるものだった。虫だって素手で掴めたし、どんなに暑くても外で遊べた。

やがてそれらに「慣れて」しまい、どんどんどんどん鈍感になっていく。僕はもう知らない街を見てもそこまでワクワクしない感性にまで成り下がってしまった。

お金を使う遊びしかできなくなったのはいつからだろうか。虫が気持ち悪いと感じるようになったのはいつからだろうか。酒だのタバコだの女だの男だの、複雑な岐路に立ったのはいつからだろうか。

いつからか空が青いこととか、朝が明るくて夜が暗いこととか、早朝に鳴いている鳥がなんなのかとか、全部に無関心になってしまったなあ。

変わらないのは電車の端の席が好きな事くらいだろうか。大人ってなんなんすかね。

もっと視野を広げて世界を見つめないと、いずれ目が腐り落ちてしまって、大切なものまで見えなくなっちゃいそうだ。

最近本屋さんでたまたま見かけた宮沢賢治の新編 銀河鉄道の夜を買った。ポウセ童子とチュンセ童子がとんでもなく誠実に生きていて悔しくなった。

おれはアンタらみたく生きてみたかったよ。情熱で熱されてひん曲がった思考の回路は青春の終わりと共に冷めきって凝り固まっちまったよ。

どっかの誰かが「Boys be Ambitious!」だなんて偉そうに言ってたらしいじゃない。それはアンタが成功してるから言えるんだ。

成功した人間はいつだって適当な事を言う。"今だから言える"みたいな辻褄合わせの様な話を悪びれもなく垂れ流す。

放っておいてくれ。僕は愚者だから、この耳には青春パンクしか届かないよ。


今日の一曲♪GOING STEADY-銀河鉄道の夜

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