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週末論

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服好きのキツネが、ひとりで、たまに友人たちと、週末を楽しくこだわる物語です。 毎週末くらいに更新。
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#短編集

週末論(36) 俺と服

 毎週末ではありませんが、自分のペースで更新できています。 コムデギャルソンの川久保玲さんの言葉やプロダクトには、ものづくりをする者としていつも惹きつけられてきました。ちょうど週末論を描き始めた2020年の秋ごろ、「コロナ禍の今こそ新しいことに向かって進むべきだ」という言葉にも背中を押され、ひたすらに絵を描いていたのを覚えています。  次回も誰かの過去編をお送りする予定です。それでは、良い週末を。 * * * ▼週末論 アーカイブ▼ ▼週末論LINEスタンプ▼ Yu

週末論(シューマツレディオ)

 作品を伝える手段は、必ずしも物語や絵だけでなくて良いのではないかと思います。実は週末論を描いているとき、なんとなくそのシーンに自分なりのBGMのようなものがあります。それは直接読み手に伝わることはありませんが、線に、色に、きっと影響は出ていて間接的に何らかの雰囲気作りに関わっているような気もするのです。   今回は「シューマツレディオ」と称しまして、いくつかプレイリストをご紹介させていただきます。それは、週末論の中で流れているかもしれない音楽であり、キャラクターの誰かが聴い

週末論(35) 傘のない未来

 本や映画を見終えた後に、ぼんやりと遠い未来を想像したりします。そして、ふと いつか自分がいなくなっても、存在し続けてくれるかもしれない愛用品たちに偉大さを感じたりもするのです。  次回からはお話にもあるように、それぞれの過去編を数回にわたってお送りします。  それでは、良い週末を。 * * * ▼週末論 アーカイブ▼ ▼週末論LINEスタンプ▼ Yuki Kurosawa ▶︎instagram   ▶︎twitter

週末論(特別編) 週末ミルクティー

 週末論はメッセージ性があるようでない、ないようであります。著者が主張を押し付けずに読み手がぼんやり考える、そんなラインがちょうど良いなと思いながら描いています。  今回のお話は、先日製作した書籍版・週末論の巻末に入れたものです。これくらいのゆるさとシンプルさが、いま描きたい感じだったりします。  それでは、良い週末を。 * * * ▼週末論 アーカイブ▼ ▼週末論LINEスタンプ▼ Yuki Kurosawa ▶︎instagram   ▶︎twitter

週末論(34) 好きって何だっけ

 忙しさや閉塞感、孤独感は、自分の「好き」を鈍らせることがあります。昔 好きだったから惰性で今も「好き」、依存しているだけの「好き」、みんなが好きって言っているから自分も「好き」。そんな時は一度、好きって何だっけ?と考えてみるのも面白いかもしれません。  それでは、良い週末を。 * * * ▼週末論 アーカイブ▼ ▼週末論LINEスタンプ▼ Yuki Kurosawa ▶︎instagram   ▶︎twitter

週末論(30) 消耗品じゃない

サスティナブルなファッションが近年取り上げられていますが、私たち消費者は実際何が出来るのでしょうか。服を捨てることもあるだろうし、ファストファッション大好きな人も古着NGの人もいるでしょう。環境云々言われたところで、素材や生産過程なんて服が好きじゃなきゃ興味すら湧かないのではないでしょうか。 環境とか持続可能とかは置いておいて、身近な服を、靴を、モノを、大事にしようと意識する。それがあらゆる事の第一歩な気がします。  それでは、良い週末を。   * * *

週末論(29) 机上のヒロインたち

 ファッションにとどまらず、インスピレーションというのは様々な創作物から得ることができます。本、映画、美術、伝統芸能、音楽…。過去のものだけでなく、街に出ればすれ違う人たちからリアルを感じることができます。  いわゆる「一流」のものに触れることももちろんですが、普段見過ごしている身の回りのものからも意外に新しい感覚をもらえることもあるのではないでしょうか。例えば読んだことのない雑誌をめくってみるだけで、思わぬ世界が見えるかも知れない、なんて考えています。  それでは、良い

週末論(28) 襟元にえくぼ

 社会に出たり環境が変化したりする過程で、好きだったものの情熱が冷めていくことはあり得ることです。ですが、それは決して悪いことではないし、その時々で必要な物事に時間やお金を割くのは当然でしょう。 情熱を向ける対象は変化しても、少年時代に感じたような特別なワクワクをこれからも忘れずに感じていけたら幸せだろうなと思います。  それでは、良い週末を。   * * * 【週末論LINEスタンプ販売中】 購入ページはこちら* * * 週末論 アーカイブはこちら▼