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週末論

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服好きのキツネが、ひとりで、たまに友人たちと、週末を楽しくこだわる物語です。 毎週末くらいに更新。
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2020年12月の記事一覧

週末論(11) 年末論

 お世話になった靴たちは、定期的にクリーニングに出したり自分でメンテナンスをしてあげたりしたいですね。根雪になった12月、レザーソールたちは「ありがとね」と磨いて冬眠させて、これから本格的にお世話になるブーツたちは「よろしくね」と磨きます。  ところで、週末論は まだまだ始まったばかりの作品ではございますが、思っていた以上の感想や応援のメッセージをいただいています。2021年はもっと自由でわかりやすく、もっと不自由でわかりにくいものを作りたいと思います。  次回の週末論は

週末論(10) 三分間のクリスマス

 著者は今年最後の個展の真っ只中での更新となりました。  個人的にどうしても、アクリルやポリエステルに比べて、コットンやらウールやら、カシミヤをひいきしてしまう側面があります。確かに手触りでは化学繊維より天然繊維が良いのですが、どちらも一長一短という部分ももちろんあります。  今でも天然繊維に心を奪われることが多いとはいえ、発色の良いアクリルのニットキャップをあえて被りたくなるときもあるのです。化繊のちょっぴりチープなところも可愛く思えるようになったのは、年を重ねたからな

週末論(9) おしゃれの基本

 そもそもおしゃれとは何なのでしょう。コーディネートやアイテム選びはもちろんのこと、誰が、どんなバックボーンがあって選んだものを、どういう所作で着こなすかといったところまで含めて「おしゃれ」は成り立っているのかもしれません。  今回のお話は「このアイテムを買えばおしゃれになれる」みたいな世の中の考え方への、小さなアンチテーゼだったりして…。うそうそ、オシャレなんて自由なのです。  それでは、良い週末を!

週末論(8) 裏通りの窓から

 街ゆくひとたちを見るのがとても好きです。ファッション誌以上に、ストリートにはリアルなトレンドが溢れています。  中には、流行をバッチリ抑えたおしゃれ上級者や、マニアックな服好きや、おしゃれなんて全く考えていなさそうで一周回っておしゃれなのかもしれない人もいて、それはまるで一期一会のファッションショーです。 あのコートいいなとか、程よく物欲も刺激されて楽しい時間です。  それでは、良い週末を!