これが私の生きる道
ちょっと自分の頭を整理する意味で書いてみる。という感じで書き始める。
アッレグリ。この人物をどう捉えるか。
ユヴェンティーニを分断するにはもってこいの人物。
名将、過去の人、捉えようがない、無能。賛否両論、彼に対する意見は様々。
人をおちょくったような態度にイラつく人もいれば、そこすら愛おしいという人も。それだけ良くも悪くも人を惹きつけるんだから魅力的な人なのはきっと間違いない。
そんな彼を自分はどう捉えたらいいのか分からないというのが本音。なんなら復帰した初期のころは「この人休んでる間に時代に取り残されたんじゃないか」とマイナスな印象がほとんど。
でもこれってうまくいかないチームに対して自分がそう思いたい、そう見たい、監督のせいにしたいからそう思うんじゃないかと思ったりもしていた。
話は変わるのだが、最近宮崎駿の最新作「君たちはどう生きるか」を見た。開始40分くらいまで「なんじゃこりゃ…まじで話の意味が分からんのだが…やってもうたかもしれん…」これが素直な感想。
でもこれは自分が大好きな「紅の豚」や「魔女の宅急便」を作った宮崎駿が人生のすべてをかけて作った集大成(たぶん)、その作品を「はて?意味不明でした。」で終わりたくないと思う自分がいた。
そこで開始40分過ぎから頭のスイッチを切り替えた。
これが自分の中でハマった。その考えに切り替えたあたりから、映画の中で起きることを素直に受け止めることができた。こうなるとあとは没入していくのみ。映画が終わると「なんや最高やないか宮崎駿、受け取ったであんたの思い」状態。
ただこれは頭のスイッチの切替がうまくいった例で、もちろん全くうまくいかないこともそりゃある。
話をアッレグリに戻す。アッレグリは正直どんな監督で、彼が有能なのか無能なのかは自分は分からない。今の結果に満足はもちろんしてない。でも復帰した初年度より好感を持っている。
というか結果的に自分で好感を持たせたというべきか。
自分にとってユヴェントスはあくまで趣味。音楽などと一緒で生活に彩りを与えてくれるべきもの。逆に無くなっても悲しいかな生活に支障はない、あくまで付加価値。
でも大好き。これは自分の中で揺るがない。
本来楽しく受け止めたい映画を「意味不明」の一言で終わらせたくない、自分が理解できてないだけじゃないのか?良いところを探そう、そうしてみよう。それでも嫌なら仕方ない。
そういう気持ちがここ2年くらいでユーヴェ、アッレグリにも向いた。
アッレグリに対し負の感情を持つ人からすれば「それは現実から目をそらしただけ」「真剣に考えるの辞めただけだろ」「良かったとこ探しのマエストロ」って言われるかもだし、そうなのかもしれない。
そんな自分もユーヴェ暗黒期は負の感情のままに批判的で攻撃的で陰湿なブログを書いていた。偉そうに批評家気取りで。ただただその過去が恥ずかしい。
でもそれなりに歳を重ねて、攻撃的、否定的な姿勢で何かに向き合い続けるのは単純に自分は疲れるし楽しくない。それを出来る体力も今はない。ユーヴェは自分にとって仕事でもなんでもなく、ただの趣味だから。
試合中にイライラしたりするし、カッとなりながら試合を見ることはもちろんたくさんある。でも3時半にわざわざ起きて、そのストレスを普段の生活にあまり持ち込みたくない。だから試合が終われば「はい!次!」くらいの感覚で試合を楽しみたい。
趣味への向き合い方は人それぞれ。その中で相容れない人がいるのは当然。自分も受け入れたくないものは受け入れないし、嫌いなもんは嫌い。そこまで寛容ではない。相手ももちろんそう。お互い様。こればっかりはどうしようもない。
でもこれがユーヴェをずっと好きでいるための自分に合った趣味との付き合い方だと気付いてしまったから仕方ない。
これが私の生きる道だから。