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【考察】嫌いなもの

はじめに

脳味噌の中第二弾です。
自分は、他の人の「嫌いなもの」に興味がある。食べ物だったり、動物だったり。
「嫌い」とは「負の感情」だと思っている。
そして「負の感情」は基本的に人間は持ちたくないものだと思っている。「嫌」「嫌い」「怖い」「嫉妬」「ムカつく」…そんな気持ちになりたくてなっている人はいないと思う。

そして、嫌いなものに対しては「労力をかけてわざわざ負の感情を維持している」わけで、なぜそこまで拒否するのか? その負の感情を持つのか? 受け入れてしまった方がいいのでは? といつも思う。

もちろん、意味のある「嫌い」もある。
例えば、子供にピーマン嫌いが多いのはその苦味が原因であり、「苦味は毒」と人間の体そのものが拒絶するものだとか、拳銃に恐怖を覚えるのは生命を脅かすとか。そう言った生態的に「嫌い」と感じるものはとても理解できるのだ。
あとは、よくいう年頃の女性が父親の匂いを嫌うとか。これも「生殖相手ではない」という生物的な拒絶反応らしい。
逆にいうと、「いい匂い」と思う人は生殖相手に相応しいらしい。人間って動物なのね!

本文

カエルが嫌い

と、まぁそんなわけで、生物的ではない「嫌い」について。
知り合いに「カエルが嫌い」という子が居た。
まぁ、私だって理解がない訳じゃない。カエルが苦手な人がいることは、理解している。私は大好きだけど。カエル動画とか延々と見られるけど。

その子(M氏)がカエルが苦手だと発覚したのは、休み時間中の他の子(T氏)との雑談の最中だった。
自分の子供の頃のエピソード(確か「子供の頃って残酷だったよね」みたいな)「昔アマガエルをポケットに入れたまま洗濯に出して、母親が叫び声を上げた」とか話していたら、M氏が「私、カエルが苦手なの」と。

嫌いなものはその名称さえ聞きたくない、と云うエピソードも聞いたことがある(ゴキブリをわざわざ「G」とか云うやつだ。これも正直理解ができない)ので、「ごめんね、カエルの話は避けるね…」となったのが発端だった。

その後、私に疑問が浮かぶ。
どれくらいカエルがダメなんだろう?
例えば、ケロケロけろっぴーもだめなのだろうか?

天下の? サンリオキャラだ。サンリオキャラといえば女の子が好きなものだ(偏見)。そこでキャラクター化されたカエルなら大丈夫なのではないか?

と、聞いてみた。
「どんなキャラだっけ?」
なるほど、そもそも眼中にないのね!! そこで検索して画像を見せる。
「うーん、ギリ大丈夫」
そしたら、私が好きな旅カエルは? と手元のグッズを見せると「むり」とのこと。
嫌いって難しい!!!

だが、なるほど。やはりある程度デフォルメ化すれば大丈夫なのはわかった。
と、云うことは、彼女はカエルの見た目が無理なのだろう。
…であれば。
見た目がカエルではないカエル、つまり調理されたカエルなら大丈夫なのでは? だって、あれはもうカエルの見た目じゃないじゃない。お肉ですわ。タンパク質ですわ。

「絶対無理」

そうですか。だって、見た目カエルじゃないのに…。
「嫌い」って難しい!!!!

豆が嫌い

今度は食べ物の話。
私も豆というか赤飯の大豆とか節分の豆とか得意ではない。
口の中の水分を持っていくので、食べにくいのだ。余談だが、私は体質的に唾液が少ないらしく、食べるときに水分をよく摂ってしまうらしい。
だからなのか、多分パサパサしている系はちょっと苦手だ。なので、脂質の多い所謂ナッツ系は大丈夫。

さて。
豆が嫌いな子の好き嫌いはこんな感じだった

  • 原型が残ってるのはダメ(理由は私と同じだった気がする)

  • ナッツもだめ(えぇ…)

  • 納豆は言語道断(まぁ嫌いな人多いよね)

  • 醤油は好き。味噌も好き。

  • 甘納豆もダメ、多分。食べたことないけど。

原型がなくなるほど加工しているなら大丈夫らしい。トマト嫌いな人のエピソードに加工されたケチャップなら好きというのはよく聞くが、まぁ醤油とかケチャップまで加工されたら別物だなぁ。

虫が嫌い

私は虫が好きなので、好きあらば休み時間に虫の話をしていたのだけれど、どうも後輩くんが虫嫌いらしい。
それこそ、やはり言葉に出すのも聞くのも嫌いなくらい。
なので、それを知ってからあまり話題に出さないようにしている。

ただ、やはりどんな虫がだめなのだろう?

というか、虫とは、どこまでが虫なのだろう?
昆虫は、虫だろう。
多分、多足類(蜘蛛や百足、ヤスデ)も虫って多分言うだろう。
人によっては爬虫類も虫の中に入るらしい。
確かに、蠱毒の中にはヘビもカエルも入ってるらしいしなぁ。

とりあえず、後輩くんは昆虫はだめらしい。
蝶はギリ大丈夫とか言ってたかな…。トンボ・カマキリはダメらしい。

ちなみに、上司さんは多足類がだめらしい。しかも昆虫と多足類の区別を明示的につけてなくて、「足が8本以上あるとだめ。6本までは大丈夫」とのこと。
なんだろう。やっぱり昆虫と多足類には明示的な、感覚的な生物の区別があるのだろうか。ちょっと興味深かった。
いや、でも多足類の方が毒持ち多いか? やはり生物的な拒絶なのだろうか。

そのほか色々

まぁいろんな人がいる。
大学時代のグループには「野菜ダメ」「肉ダメ」というコンビがおり、二人と一緒に食事するのは大変だった。

そのほかにも「肉だめ」系の子に理由を聞いたら「かわいそうで食べられない」とのこと。もう加工してあるし、死んでるし、何が可哀想なんだろう。理解できない…難しい…。

言葉にするのも嫌と言う系は想像しちゃうらしいのだけれど、そんなにリアルに想像できるものなのだろうか。
ゴキブリと聞くのとGと聞くのは違うのだろうか? Gと言う単語がゴキブリを指すと認識した時点で同じなのではないのか? と疑問は尽きない。

ちなみに、私はゴキブリも比較的大丈夫なのだが、あいつらは他の虫と違って人間に向かってくるのであんまり好きではない。
あと、純粋に不衛生なのがあんまり好きではない理由かもしれない。標本で見る分には全然良い。

終わりに

ただ、よくよく聞いていると、嫌いなものには「幼い頃のトラウマ」があるっぽかった。
カエル嫌いのM氏は「小さい頃イヤだと言っているのにカエルを持って追いかけ回された」
豆嫌いの子も「納豆を無理矢理食べさせられた」
虫嫌いの子も集合体系の虫にトラウマがあるらしい。

そういえば、今は亡き私の母親もホワイト・チョコレートが苦手で、昔食べすぎて吐いたことがある(我が母ながら可愛いエピソードだ…)とか。

生物的な「嫌い」と同じように刻まれた「嫌い」がきっとあるのだろう。

なぜ嫌いなのか? を深掘りするとその人のことが理解できる気がしていて、私は結構好きだ。

ちなみに、私は自分に害をなすもの以外であれば大抵なんでも好きなので、私の嫌いは理解しやすいと思う。多分。

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