生理的にダメだった男性。

その当時の私は、自分で振ったにも関わらず失恋直後でやや傷心気味だったの。傷ついた人妻の乙女心を癒すために、暇つぶしにマッチングアプリをいつものようにチェックしてたら「最近悲しいことがあって落ち込んでます。」というプロフィールの男性が目に入ってきたの。（今の私ならガン無視案件だけどね）

あらぁ、、、失恋したのね。

私も同じ気持ちだったから、思わず共感した挙句、血迷ってマッチしてしまったの。その男性は、マコトさん（仮名）、４７歳、既婚、特殊な職業。
私とマコトさんとの共通の趣味は、登山、美味しいものを食べること、ゴルフ。それぐらいだったかしら。スムーズにメッセージのやり取りが始まったわ。マコトさんは既婚者だったけど、一人の女性と真剣なお付き合いを強く望んでいたわ。何日間かのメッセージのやり取りでハッキリと感じたことがあったの。それは、、、

この人と真剣に交際することは無理だわ。

だったの。でもね、マコトさんの熱烈ラブコールと「一度会ってから決めてください！！！」という真剣さにほだされて、思い直し会うことになったの。いつもは、写真交換するんだけど、私が提示したSNSはやっていないとの事で、仕方なく、写真交換なしで会うことになったのよ。

これが悲劇の始まりだったわ。

マコトさんのプロフィールでは写真がモザイク表示だったのだけど、年齢の割には若い印象だったし清潔感もあったから完全に油断してたわ。その日は、夜に本命の男性（彼はその後、私をどん底に突き落とすのだけど）と、会う約束をしてたから、ランチでサクッと会う約束をしたの。でもね、待ち合わせ場所に行ったら、、、

オジサンが立ってるじゃないの！！！

一瞬見て「えぇ？この人なの？写真の印象とかなり違うじゃない！」まさかと思いながら、声をかけると、やはりマコトさんだったのよね（涙）正直、見た瞬間、絶対に無理！って思ってしまったの。今までの私は、そんな事を感じた事すら無かったから、自分でも本当にビックリしたし困惑してしまったわ。とりあえず、ランチしながら話をしたんだけど、私は心ここにあらずで、早く帰りたいわ！！！と思ってばかりだったの。

教訓！写真交換は必ずしましょうね！

話を聞くと、プロフィールに掲載してた写真はマコトさんではなく、マコトさんの後輩という事がわかったの！いくらモザイクとはいえ、ありえないわ！！！自分のをちゃんと載せなさい！っと憤慨したわよぉ！残念なことに、私のリミットの時間を事前にマコトさんに伝えてたから、マコトさんとはギリギリの時間まで必然的に一緒にいることになったの（涙）ちなみに、ランチはマコトさんと正面から向き合ってご飯を食べたくなかったから、カウンター席のみの串カツ屋さんを希望したわよっ！正直、直ぐにでも帰りたかったけど、ランチ後、お茶することになったの。

マコトさんは、とっても特殊な職業で、誰しもが知ってる企業で働いてたわ。お仕事の内容は、ヨーロッパやアメリカなどの大富豪（正確にはその秘書）とやり取りし、あるモノを購入する交渉の場をセッティングする仕事だったの。コロナ前はとにかく出張が多かったそうよ。普段の私なら好奇心旺盛だから、とっても興味深いお話に食いつき、目をキラキラさせながら聞いてたと思うのだけど、いかんせん、生理的にダメな男性といることが苦痛で仕方なかったの。本当に、心ここに在らずな状態だったと思うわ。やっとのことで解放されたその直後、ものすごく開放感を感じてる私がいたの！ビックリよね。

もう一度言うわよ！写真交換は必ずしましょうね！

解散した直後からすぐにマコトさんから「また会えませんか？」とメッセージが来たのだけど、マコトさんは真剣に交際したいという希望を持ってたのを知ってたし、生理的に本当に無理な男性だったから、真剣に誠意を持ってお断りしたわ。マコトさんは「ハッキリ言って頂いてありがとうございます。スッキリしました！」と言ってくれたわ。おそらく、マコトさんも私の気持ちを何となく感じ取っていたんだと思うの。今回の件で、生理的にダメな男性ってこの世にいるんだなぁと勉強になったわ！

おそらく、私の中の遺伝子がNOを強く突きつけていたのでしょうね。子孫をコイツと残すのは絶対にダメ！みたいなね。カラダは子孫を残すプログラムだから仕方ないわよね。頭でセックスできないからね。つくづく人とのご縁は奥が深いなと思ったわ。

その頃の私は、マッチングアプリで何人かと会ううちに、会った瞬間に「アリ」か「ナシ」が明確に分かるようになってきたの。つまり、カラダの相性が、良いか？良くないか？がわかるってことね。カラダは正直よね。メッセージのやり取りと写真である程度はわかるけど、やっぱり実際に会って確認しないとわからないものだから。女性の本能ってスゴイなって改めて思ったわ。これは私の特殊能力よ！その特殊能力が今後さらに活躍して行くことになるのだけど、、、

次回へ続く。

追伸
Xやってます。黒鳥麗花＠blackswan_reika