僕メタを読んだ

はじめに

落合さんが書かれた本、「僕たちはメタ国家で暮らすことに決めた」通称「僕メタ」を発売日に電子書籍で購入。しばらくして紙の本でも読みたいと思い物理本も購入した。読後は2022年に自分が不安に思っていたことに対して向き合おうという気持ちにさせてもらえたし、これからのアクションについても色々と考えさせられる一冊でした。

自分とブロックチェーン

私は資本主義とか民主主義について、高校生の頃に教科書で読んだなあというところで時間がストップしていて、無意識に今まで生活してきました。誰かが建てた道路を歩いて、自転車で橋を渡り学校に行って勉強して部活に取り組んで家に帰る。気づいたら大学生になった。よく分からない事も沢山あるけど、親から選挙は大切だと教えられた記憶があるので、選挙には毎回必ず行くようにはなった。何も意識せずに、整備された道を歩いて、学校に行き、教育を受けてきた。

学生の頃は、日本では疫病も戦争も過去にあった事で、今の時代は大丈夫、これからはそういう事が起きないようにやっていこう、平和であり続けようと思っていたけど、最近の世の中の動きを見ていて、不安な気持ちになる事が増えてきていた。本当にこのままで大丈夫なのか。僕メタを読んだ後も不安は消えなかったけど、それに向き合う自分なりの方法や取り組むべき方向性が少し見えてきたと思います。2017年〜2018年ごろにブロックチェーン 技術に出会い、業務の中でもDEX(分散型の取引所)を作ってみようとか、トークンエコノミーやってみようとか、そういう流れがあり、私は技術の調査をしていました。それからBancorのコミュニティに入ったり、Ethereum向けのRubyのツールをメンテしたりしていました。2021年になって、最近NFT・DeFi・DAOなどのワードをよく見かけるようになり、Web3という流れの中で多くの人が熱狂しているのを感じている。自分には何が出来るのだろうか、引き続き考えていきたい。

Algaの魅力

マイクロパブリックから世界を変えるために、個々人がスマホひとつで投票などのアクションを起こしていくのは、権力乱用や横領を防げるという面でも良いことだし、異議申し立てへのアクセシビリティが高まるのも良いことだと思う。私はブロックチェーン技術は個々人をエンパワーメントする仕組みだと捉えている。「Alga」がやろうとしている事のその先に何があるのか少し自分なりに考えてみた。マイクロパブリックなDAOにおいては、誰かに任せるのではなく、自分達で決めていく事が大事、インフラ面、いわゆるプロトコルの部分は全部「Alga」がやってくれる。ヒューマンインターフェースの部分はスマホがやってくれる。われわれ人間がやる事は周りの人や自然や仕組みに関心を持って、理解し、うまくいく方向に向かって個々人がアクションを起こしていく事だと思いました。

共感するために様々なことを体験するとか、理解するために学んで行く事は良いことだけど、個々人が全てを網羅的に勉強し、体験する事は難しいし、関心が無い事も勉強するのは辛いことかもしれないので、色んな人がそれぞれの領域で何かしらに取り組んでいる中で、誰かが何か異変に気づいた時は組織にいつでもフィードバック出来るということや、フィードバックから必要な人やツールにいつでもアクセス出来るという事が大事だと理解しました。さまざまなバックグラウンドを持った人たちの小さな力を必要に応じて組み合わせ、変化を生み出せるのは「Alga」の魅力だと感じました。

最後に

マイクロパブリックのためのDAOツールである「Alga」についての解説も興味深く読むことができた。途中の対談は何度も読み直したい内容だし、最後の資料集も盛りだくさんで、人文科学やテクノロジーの用語解説も付いています。Web3やブロックチェーンに興味を持っていて、これから勉強してみようという方にもおすすめしたいと思います。私はこれからの資本主義と民主主義について、テクノロジーの進化を担う技術者・研究者の1人として、「Alga」を使って見たいという気持ちがより高まったし、「Alga」と組み合わせられる「何か」についても考えていきたいです。というのを福岡行きの飛行機の中で書いていた。今日の夜に落合さんとお話しできるので楽しみにしています


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