俳句 自撰(立夏〜芒種)
一滴が落ちきるまでを待つ新茶
熟れ麦の香るや風の駅無人
わたしをみて薔薇複雑に巻く襞よ
百十で驟雨なわとびの子へ犬へ
爪たてて枇杷剥くピリリ人恋し
青天へ枇杷の大木君は君
雨宿りクレープの抱く夏みかん
旗竿に動かぬ蜻蛉風をよみ
入り乱るあめんぼ空へ躍りでる
思案の脚をかすめ飛燕の去りし方
紫陽花のブルー溶けだし夕暮るる
夕暮の路地風鈴の鳴るばかり
青田風揺らす水面の自転車よ
茎みどりするする伸びた先の蓮花
・・・・・・・
写真は ナンジャモンジャの花(正式名称ヒトツバタゴ) 五月の始め頃
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?