善良なお年寄りの悪意のまったくない呪い


虎に翼 楽しみにみています。
第8週の終わりから第9週、15分が終わる頃には涙を隠せない状況が続いています。
そんな中今週第9週、マッチを作る手伝いをしてくれている重田のおじいさんが言ったセリフがすごく引っかかってしまいました。
自分が家族を支える、という直明君に「良い弟さんですね」と、いうセリフ。

何も間違っていない。むしろ暖かく愛情を持って猪爪家を見守っている重田さんのセリフ。

でも、これは呪い。わかりやすかった花江ちゃんの実家の女中さんの稲さんと同じ、善良なお年寄りのこの世の常識と言われると逃れられなくなる呪い。

そう感じました。

そして違和感は今日の44回で確信。
「直明くんならどこでも立派にお勤めできますよ。」というセリフ。
虎ちゃんが気がついて(まだ何も打開できないでいるけれど)良かった。常識的に考えて直明君が家族を支えるのが一番なのですがそうじゃないっ!て叫びたくなる、呪いだと思います。

たぶん作り手は意図してこの善良なお年寄りの呪いを入れてきている。そごい、作品だなあ、と改めて思いました。

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