くろしょ。

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「教師」という夢を捨てた話(前編)

 むかしむかし、あるところに一人の少年が居ました。  彼の父親は公立の中学校で技術を教える先生で、彼の物心がつく頃には教頭先生になっていました。少年はそんな父親の背中をずっと見てきており、小学校に入るころには「ぼくはさんすうのせんせいになる」と夢を語っていました。(それまではヘリコプターになりたいと言っていました。)  少年は勉強は苦手ではありませんでした。小学校高学年の時には友達にわからない問題の解き方を教えており、その時の算数の先生から「きみが本当のリトルティーチャーで

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