村山早紀先生「さやかに星はきらめき」サイン会とか古代祐三「ザ・スキーム -21st Century Revival-」とか
今回はお仕事とは関係なく、趣味のカルチャー話。そんな日があってもいいじゃあないですか。日曜日なんだし。
まずは本のお話。
唐突ですが、村山早紀先生の事は弟の村山仁志アナウンサーの流れで「お姉様も小説家なんだ」と知り、たまたま本屋で目にした「その本の物語」上下巻を手にしてJAL福岡〜宮崎間往復修行の際に機内で読んで号泣しそうになるというファーストコンタクトだったのです。優しい文体・優しさも痛みもある物語がマイル修行の荒んだ心に刺さったのですよ。
その村山早紀先生がSFマガジンで連載小説を書く!というお話を耳にしたのが昨年の夏だったか秋だったか。知った頃には連載がまあまあ進んでしまっていたので、単行本の発売を首を長くして待っていたのでした。
そしてついに11/21(長崎は遅れ発売なので11/24入荷)に発売されたのが早川書房刊・村山早紀著「さやかに星はきらめき」なのです。公式サイトの紹介文は以下。
就寝前の心の平穏化タイムとしてちょっとずつ読んでいくつもりでして、まだまだ序盤なのですが、SF感のある未来世界の描写の中にも村山早紀先生らしい優しさや微笑ましさがあって心がウキウキしてきます(寝る前の平穏化だというのに)。
最近Audibleでオーディオブックを聴く機会が増えているのですが、この作品も朗読で新たな魅力が引き出されるタイプの作品な予感がします。まずはゆっくりじっくり楽しんでいきたいと思います。
おおっと本日のサイン会の事を忘れておりました。本日11/26(日)に長崎駅ビル内にあるメトロ書店長崎本店にて本書刊行記念の村山早紀先生サイン会があったのですよ。それに参加してきたのです。一番右のポストカードは本日のサイン会参加者に配付されたものです。嬉し嬉し。
村山早紀先生とお話しできて、可愛らしい猫ちゃんのイラスト付きのサインを本書に頂き、ちょっとした秘密のお話も伺い、2ショット写真まで撮らせて頂きまして、ホクホクです。それとメトロ書店長崎本店社長の川崎綾子社長さんにラジオを拝聴している旨をお伝えしたら、なぜか名刺交換しちゃいました。不思議、不思議。
来週以降には東京でもサイン会があるそうですし、トークショーもあるそうでして。東京さんは羨ましい事よ…。
お次は音楽のお話。
こちらもつい先日発売された、古代祐三氏のアルバム「The Scheme: 21st Century Revival」です。11/23発売日の直前に本アルバムの存在を知り、サイン入り数量限定盤もあったそうなのですが当然のごとく予約終了。(T_T)
Apple Music…というかiTunes Storeでも発売日に購入したのですが「現物(CD)も持っていたいよね、ブックレット読みたいよね」という事でCDも当然のごとく予約購入。そして本日到着した次第です。
本作は古代祐三氏の名盤「The Scheme」、1988年にNECのパソコン・PC-8801シリーズ向けに発売されたゲーム「ザ・スキーム」のサントラがベースです。ゲームのサントラですので音源はPC-88に搭載されていたFM音源チップです。PC-88のFM音源の音源チップには2種類、PC-8801mkIISRから搭載されたYM-2203(FM音源3音+SSG3音)と追加音源ボード・サウンドボード2に搭載されたYM-2608(FM音源6音+SSG3音+リズム音源+ADPCM1音)があります。「ザ・スキーム」はどちらの音源でプレイするかによって全く異なる楽曲(一部は共通)になるというスゴい仕様でした。ゲームそのものはProject EGGでプレイできます。
1989年に発売されたサントラにはYM-2608版の楽曲が収録されています。そして2002年に発売されたサントラにはYM-2608版とYM-2203版の両方の楽曲が収録されています。
そして今回のアルバムはどの様な内容なのか。以下はレーベル公式サイトからの引用です。
つまり「1980年当時の楽曲を発表当時のFMシンセサイザーで演奏したらどうなるか」というコンセプトアルバムなのです。PCに積んでいる音源とFMシンセでは同じFM音源でも音質が全く異なります。はてさてどうなるんだろうと思いながら聴いてみました。
そもそもまずまずこの「ザ・スキーム」というアルバム自体がとても不思議な存在でして、私にとっては「聴いて楽しむ」事に集中しても良し、アゲアゲなテンションに持っていくために聴くも良し、作業中のBGMとして「ながら聴き」するも良し、という「何でもあり」なアルバムなのです。そんな感じなので、20年以上聴いても聴き飽きる事がないのです。
そんな感じなので、1回目はこれまでのPC音源とは異なる粒だったサウンドにどうにもシックリこない感じがありました。そりゃ仕方ないですね。けど何度も聴いているうちにだんだん慣れてきて「これはこれで面白い」という感じになってきました。
よくあるアレンジ版にありがちな「色々音源を変えてゴージャスにしたけど何か違うんだよなぁ」というものとは異なる、原曲をしっかり大事にしながら新たな魅力を引き出そうとするアレンジになっているのです。さすが古代祐三氏自ら手掛けたアレンジ盤です。こちらのアルバムもヘビロテ要員になりそうです。
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