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「『空論道』シミュレータ」を作りました

さてさてお久し振りの投稿なのにいきなりですが、「空論道」ってご存知ですか?フルネームは「ドロッセルマイヤーさんの空論道」と言います。アナログゲームのお店「ドロッセルマイヤーズ」とTBSラジオ「アフター6ジャンクション2」のコラボから産まれた、超絶面白いアナログゲームです。

現物の近景

ブツとしては、こんな感じの豆本的な可愛らしい小冊子です。側面に「上の句」「下の句」と書いてあるのが分かりますか?試しに「上の句」のどこかを適当に開けると…、

上の句

「新しい年号にしたい」と書いてあります。そして「下の句」のどこかを適当に開けると…、

下の句

「おにぎりの具」と書いてあります。続けて読むと、『新しい年号にしたい「おにぎりの具」』。これをお題にして議論をして楽しもう!というのが「空論道」です。

「空論道」のテーマを決めるのがこの小冊子です。「上の句」「下の句」に膨大なネタが書いてありまして、パラパラランダムで選んで組み合わせることで、45×45=2025通りのお題を楽しめるんですね。ありがちなお題になることもあれば、「こんなんどうするの!?」というまずは解釈から相談しないといけないようなお題まで、本当に飽きません。

このゲームがどんな風に面白いかを知るには、実際のプレイ風景をみて頂くのが一番。最強レベルのプレーヤーが揃ったのが、2024年年6月12
日の「アフター6ジャンクション2」の特集「空論道サミット」です。この回はTBSラジオ番組のパーソナリティの荻上チキさん、ジェーン・スーさん、武田砂鉄さんをゲストに、アトロクのパーソナリティーの宇多丸さんを合わせた4人で空論道をプレイしまくるという内容だったのですが、とにかくこれが面白い!各選手それぞれの主張にバッチリエッジが効いていて、しかしお互いを尊重しながら主張を忘れない、それによる不可思議な議論空間が形成されていて、まさに神回。これを聴いて頂くのが「空論道」の面白さを知るのに最も良いと思います。

しかしもっと気軽に「空論道」の楽しさを知ってもらう事はできないものか…と考えまして、ふと思いつきました。そしてChatGPTをチョチョイといじっていたら、あっという間に完成しました。ベースの作成は30分足らず。おそるべしChatGPT。

何を作ったのかと言えば、カスタムAI「『空論道』シミュレータ」です。GPTなのでアカウントさえ作ってしまえば無料ユーザでも利用できるはずです。

こちらは空論道のお題を送信すると、空論道サミットの各選手もどきが議論を繰り広げるという、名前の通りの「空論道シミュレータ」です。

ただですね、私の実力不足というか調整不足というか、色々問題がありまして…。一応、各選手にキャラ付けを行ったのですが、あんまりキャラが出ていないような気がします。それにどうしても主張をする順番が固定になってしまうんですよね…。それに同じお題だと同じ様な議論展開になり同じ様な結論になりがちだったり、審判のワタナベもどきが議論を勝手にまとめようとしたりと、自らの無力を痛感するばかりです。orz

正直、空論道の魅力を10%も伝えられていない様な気がするのですが、これはこれで興味深い気もしますので、お楽しみ頂けましたら幸いです。音声生成させると、ちょっとしたPodcast気分が味わえる…かも?

最後に使用例として、『新しい年号にしたい「おにぎりの具」』をお題とした空論道シミュレートの出力結果をお示しいたします。いかがなもんですかね?

【テーマ】新しい年号にしたい「おにぎりの具」

ワタナベもどき: それでは、今回のテーマは「新しい年号にしたいおにぎりの具」です。議論を始めてください。

ウタマルもどき: さて、新しい年号にしたい「おにぎりの具」と言えば、まずはどんな具があるのかを考えないといけませんね。梅干し、鮭、おかか、昆布、明太子など、いろいろありますが、どれが年号にふさわしいかを考えると結構難しいですね。

ちきもどき: そうですね。年号としての響きや意味合いも大事ですし、おにぎりの具としての親しみやすさも考慮しないといけません。例えば、「梅干し」は古風な感じがしますが、年号としては少し重い印象かもしれません。

すうもどき: 私は「昆布」がいいと思います!昆布は日本の伝統的な食材で、健康にも良いし、響きも優雅な感じがしますよね。「昆布時代」なんてどうでしょう?

サテツもどき: 昆布もいいですが、私は「鮭」に一票ですね。鮭は日本各地で愛されている具で、豊かさや繁栄を象徴する感じがあります。「鮭時代」なんて、豊かな未来を感じさせます。

ウタマルもどき: 鮭も悪くないですが、ちょっと現実的すぎるかな。もう少しインパクトのある具がいい気がします。例えば「明太子」とか。ピリッとした辛さが新しい時代のエネルギーを象徴する感じがしますね。「明太時代」、どうです?

ちきもどき: 明太子は確かにエネルギッシュな感じがしますが、ちょっと刺激が強すぎるかも。万人に受け入れられるという意味では「おかか」も悪くないかもしれません。「おかか時代」、温かみがあって親しみやすい響きですね。

すうもどき: でも「おかか」だと、ちょっと地味すぎる気もします。年号にはもう少し華やかさが欲しいですね。やっぱり私は「昆布」が一番いいと思います!

サテツもどき: うーん、どれも一長一短ですね。でも、年号としての重みや伝統を考えると、「梅干し」も捨てがたいかもしれません。古き良き時代を思わせる「梅干し時代」、どうでしょう?

ウタマルもどき: なるほど、梅干しには確かに歴史的な重みがありますね。でも、やっぱり少し暗い感じがするのが気になります。

ちきもどき: そうですね。最終的には、バランスが重要です。伝統を持ちながらも新しい時代を象徴する具がいいですね。

すうもどき: それなら「昆布」しかありませんよ!伝統的でありながら、海の恵みを象徴する「昆布」はまさに新しい時代にぴったりです!

サテツもどき: うーん、議論がまとまりませんね。でも、個人的には「鮭」が一番バランスが取れていると思います。

ウタマルもどき: そうですね、私も最初の意見を覆すようで申し訳ないですが、「鮭」は確かに豊かさを象徴していて、みんなに親しまれる具ですね。では、「鮭」でどうでしょうか?

ちきもどき: はい、私も賛成です。鮭なら親しみやすさと新しい時代の象徴がうまく融合しています。

すうもどき: まあ、仕方ないですね。「鮭」に決めましょうか。

サテツもどき: それでは、「鮭」ということで。

ワタナベもどき: では、皆さん結論が出たようですね。「新しい年号にしたいおにぎりの具」は「鮭」で決まりました。お疲れ様でした。

全員: ありがとうございました。

【結論】新しい年号にしたい「おにぎりの具」:鮭

『空論道』シミュレータの出力例


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