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産業保健で使えるかも?な生成AI:(3)ストレスチェック面接指導の練習相手GPT:Rev.20231206

本日は壱岐に来ております。長崎県医師会の離島補習教育というモノがありまして、1年に1回離島へ行って産業医研修会を行うのです。長崎は離島が多いからですねぇ。壱岐・対馬・五島と1年に1ヶ所ずつ、3年かけて一巡となります。で、昨年は五島で、今年は壱岐というわけです。

今年私が担当したのは実地研修。ストレスチェックの事後対応である「面接希望者への面接指導」と「集団分析による職場改善活動」の実習を2人の講師で行っておりまして、私は面接指導の方の実習を担当しました。座学でストレスチェック検査の大雑把な流れと面接指導のポイントに説明し、実習で受講者に2人ペアになって頂き模擬面接指導を行って頂いております。


さてさてこの実習用の資料として、面接対象者の背景・ストレスチェック検査の結果(厚労省のアプリケーションを使った職業性ストレス簡易調査票のもの)・事前問診シート(労働時間等のデータや自覚症状等)を2人分準備しております。

そしてここからが「文章生成AIを産業保健で使えるかな?どうだろう?」シリーズ。まだnoteには書いていませんでしたが、積極的傾聴法の練習相手になってもらうChatGPTのプロンプトを以前から作っており(それこそGPTsが発表になる前から)、これがβ版くらいな感じにはなっているのです。

だったらこれを活かして、壱岐の先生方へのお土産としてGPTで面接指導の練習相手を作ったら面白いかな…と思いまして、突貫作業で作っちゃいました。それがコチラです。

生成AI-ストレスチェック面接指導の練習相手 ← こちらをクリック

練習相手は「福山マコト」さんと「前川カオル」さんの2人です。練習方法はウェブページに書いていきますので、そちらをご覧下さい。

ぶっちゃけまだ「とりあえず動いた」という程度のα版的なもので、色々期待する動作レベルまでは至っていないのです。今後も気が向いたら改良していくつもりです。

ひとまず実装したい機能として、面接指導終了時に「面接指導を受けて良かったと思えたか」という評価を返すようにしたいのですが、それをどの様に評価させるかがうまくいっていません。そもそも「積極的傾聴法の練習相手」プロンプトでもそうだったのですが、基本的に「褒める」方針で評価してしまって、ブラックな面接をしても「良かった」感じで評価してしまうんですよね…どうしたもんか。

そしてこれも大きな問題。私のせいではないですが、ChatGPT Plusの回答回数制限。2023年12月9日現在で「3時間ごとに40回」って、面接指導を行うのに40回というのはちょっとツライかもしれません。開発の際も何度もこの制限に引っかかってイライラしました。何とかならんものかのぅ。

まぁ「生成AIってこんな使い方もあるんだ」くらいな感じで楽しんで頂けると嬉しいです。スマホの音声チャットでやると、本当の面接指導みたいになりますよ…ってホントかな?話す速度やトーンなんかを判断しているわけではなくあくまで文字面だけでのものですからね。

もし「このGPTや資料を使って研修や研究を行いたい」という場合は私までご連絡頂けると嬉しいです(ぶっちゃけGPTを使わなくても公開した資料があれば模擬面接指導の実地研修ができちゃうんですよねぇ、そういう意味では大盤振る舞いです)。余程の事がなければNGを出す事はないですが、誰かのお役に立っていると分かったら今後の励みになるのです。


さて、ここからは開発意図のお話。

先ほど「積極的傾聴法の練習相手」プロンプトをそれこそGPT機能の発表前から作っていたと書きました。実は先日記事にした「積極的傾聴法の実践事例」生成プロンプトよりも前から「練習相手」プロンプトを作成していたのです。

積極的傾聴法にしろ面接指導にしろ、OJT以外のトレーニングの方法って現状「事例を読む(あるいは動画を見る)」と「模擬面接」くらいしか方法がないわけです。

模擬面接は臨場感があっていいのですが、なにせ相手をしてくれる人間を探さないといけないのが大変です。ならばこれをAIが担当してくれれば気軽に練習できるよね…というのが始まりです。現状は文字だけでのやり取りですが、それでもまぁまぁな練習にはなるんじゃないかな?と思っています。いかがでしょう?

将来的にはアバターで音声やボディーランゲージも使ったAIとの練習ができるようになると思います(実際そういう事例が既にあったりなかったりします)。とりあえず2023年には個人レベルで一般向けサービスを使ってこれくらいの事はできるようになったんだね…という事を記しておきたいと思います。

「積極的傾聴法のロールプレイ」のGPTもすぐに作れると思いますので、気が向いたら作ります。


ここからは裏話。

先週相手の「福山マコト」さんと「前川カオル」さん。性別は設定していません。名前も男性・女性どちらにも取れるものにしています。なぜか。

だって実地研修の模擬面接指導用に作った設定ですから、誰が演じるか分からないじゃないですか。まぁ理由なんてそういう感じで単純なモノです。

ちなみに練習相手GPTでは男性・女性がランダムに選択されるように設定しています。ちゃんと配偶者の呼び方も「妻」「夫」と変わります。コダワリポイントです。^^;)

じゃあ名字の「福山」と「前川」はどこから?…ほら、だって長崎ですし、ねぇ。3人目の設定を作る予定はないのですが、もし作るなら「佐田」になると思います。

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