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『オリヴァー・ツイスト』

著者はチャールズ・ディケンズ。
あらら?どこかで・・・と思ったら、『クリスマスキャロル』のひとだった。

『オリヴァー・ツイスト』の舞台は、先日読んだ『自由論』のJ・S・ミルと同時代のロンドン。過酷で悲惨な救貧院からスタートした孤児オリヴァー・ツイストが幸せになるまでの物語だ。

『これ読むと当時の空気感がわかりますよ〜』

という解説系YouTuberさんのオススメに従って久しぶりに児童書を手に取ってみた。だがこれ・・・・ブ厚うううっっ(焦)。
ハリーポッターみたいなどっしりが2冊も!(※私が読んだのはハードカバーの上下巻だったため)。
ホントに児童書か!?という重量感に怖気づきつつも、ザル読みを開始。そしたら、読み始めてすぐに「おや?」と何かがひっかかる。

なんだろう、このかんじ。

くんっ!くんっ!と鼻をひくつかせているうちに気がついた。
そうか、わかった。これは初期のコナンに漂うあのニオイ。大人たちによる子供の扱い方がよく似てるのだ(「うせろ、クソガキ!!」みたいなやつ)。
『オリヴァー・ツイスト』の世界はアレの酷いやつで溢れかえっている。毒親どころか、ほとんどの大人がみんな毒。嫌な奴しか出てこない。

はーん、なるほど。
コレが当時の『普通』だったのね。
昔の日本も似たりよったりだったのかもしれないなあ。
とすれば今は本当に恵まれている。有り難し。

ついでにAmazonPrimeで映画も観てみる。
1951年のもの。

地面に落っこちたセメントがグシャドロッとそのまま固まったような見た目の、ボッコボコでゴリゴリのパンを食べてたのが印象的だった。


2023.12.8.

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