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読書の小部屋

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2024年5月の記事一覧

『テルマエ お風呂でつながる古代ローマと日本』

ちょっと長いけどメモがわりに。 古代ローマのテルマエのことが綺麗〜にまとめられている。 日本と違って乾燥してるからオイルが必須だったようだ。で、この香油を入れておくための濁ってぽってりとしたガラス瓶がなんとも言えずうつくしかわゆらしい。 古代ローマの工芸品って独特でとっても素敵。 テルマエにはいろんな仕事をするひとたちがいたらしい。物売りやマッサージとかならわかるのだ。だけど、毛抜き屋・・・とは?? どこの毛をどんだけ抜くのか。 きーにーなーるー。 ヤマザキマリ先生も登

『Audible 社会を変える学校、学校を変える社会』

なんか凄いかたたちのようだ。おふたりともに。 工藤 勇一(くどう ゆういち、1960年 - )は、日本の教育者。横浜創英中学・高等学校校長。 教育再生実行会議委員、経済産業省「EdTech」委員、文部科学省「教育長・校長プラットフォーム」発起人などの公職も務める[1]。 山形県鶴岡市生まれ[2]。

『Audible ケーキの切れない非行少年たち』

帯のケーキがとにかく目をひく。 謎の三等分。これはいったい・・・・?? 最初は「なんらかのメッセージか!?」と思っていた。非行少年たちの心の叫び的な。 が、しかし。違うのである。ホントに切れないらしいのだ。非行少年たちの中には三等分の仕方がわからない子が結構な数いるのだという。 それがどんなふうかっていうと、たとえば・・・・ まずは丸いケーキに縦線をぴーっと1本。で、彼らはこの1本目を入れてからやっと次にどうするかを考える。 本来ならば「ケーキを〇等分しよう」とした場合、

『Audible ディズニーキャストざわざわ日記』

珍しいお仕事をされている方のエッセイって面白い。 ディズニーランドへは2回ほど行ったことあるが、たしかにあそこは夢の国だった(気がする)。とすればそれは、スタッフのみなさんが力をあわせて『夢の国』ってゆー素敵概念を守っておられるからなのだろう。 コンセプトがわかりやすいって大切。 136/200

『グレート・ウォーリアーズ』(2000.仏)

私は『たたかいもの』のフィクションが好きだッ。 主人公ウェルキンゲトリクスは実在したフランスの英雄のようだが、私は全く知らなくてお名前すら初耳。 さっそく検索してみるとーーーなるほどなるほど、最後はシーザーに捕まって(アレシアの戦い)、6年間の投獄の末に処刑されてしまうのね。敗北したガリアはローマの属州にされしまったようだ。 やはり大国には勝てないのか。残念。 映画の内容とはあんま関係ないですが、ガリアのマントや衣服に使われているカラフルなチェックの布地がとても可愛いらし

『ブラック・ウォリアーズ オスマン帝国騎兵団』(2018.トルコ)

1.カラーの動画でオスマン帝国を見てみたい!! 2.オスマン帝国騎兵団の戦いっぷりとは!? という興味のみでレンタルしてみた映画。 トルコの映画なんてはじめてだ。わくわく。・・・・と、コーヒー片手に鑑賞をスタートしたのですが。 まず、オスマン帝国がひとつも出てこない。都はおろか街並みすらみることができなかった(悲) でもって騎兵団は8人ぽっち! ・・・・いや、この言い方は正しくないな。『デリラ』という精鋭部隊がヴラド公の大軍に挑んで勝利した!というのが正しいニュアンスだ(

『キングダム72』

壁将軍はご無事でしょうか。 今回、出てこなかったな・・・。 133/200 2024.5.17.

『Audible スピリチュアルズ 「わたし」の謎』2

※本の内容よか、個人的な話がメインです。ご注意ください。 昨日も書いたけど、今日も書く。 この本、本当に全編面白いんだけど、今回はその中からふたつほど。 1.同調圧力によって視覚が変容するソロモン・アッシュの同調実験(1956) (※詳しい実験内容はWikipedia参照!) はしょって結論だけ書くと「やっぱりみんな同調しがちになっちゃう」ことが判明。 どうしてこんなことが起きるのか。 『被験者は正解がわかっていながら他の全員が別の選択肢を選んだことで不安になり、間違

『Audible スピリチュアルズ 「わたし」の謎』1

スピリチュアル?? あの橘先生が!? ・・・・と思った。 人類の危険領域に土足で侵入し、科学の力でもってデリケートゾーンをガンガン踏み荒らしていらっしゃったあの橘先生が、スピリチュアル・・・・だとっ。 スピリチュアリティは、英語:Spiritualityの片仮名表記で、訳語には「霊性」[1][注釈 1][2] や「精神性」などがある[3]。ただし、キリスト教などの組織的な伝統宗教からは離れて個々人が霊性に目覚める[4] ような新しい文化運動・宗教現象などについて1990年

『Audible 言ってはいけない残酷すぎる真実』

こわい本だ。 キーワードはたぶん進化と遺伝子。 タイトル通り、口にするとマズそうなことばかりが取り上げられている。 人種間の知能の格差、美醜、進化論?から考えるレイプの意味に、人類元々乱婚説(男女共に)。 全部面白かったけど、個人的に一番ダメージが大きかったのはやはり『努力は遺伝に勝てない』件でしょうか。 個人の人生はゲノム次第。 環境も子育ても実はさして影響がないという非常〜にガッカリな真実が語られておった気がするのですが・・・あれって私の聞き間違い? 現状、『遺伝

『神秘なるオクトパスの世界』

タコがとても賢い生き物であるという話は聞いたことがあった。地球外生命体説も。 遭遇する捕食者の種類に応じ「相手が何を恐れるか」に合わせた選択を行っている疑いがある、と。(※タコの体色変化について論じておられます) っえ~~~!! この説が本当のことならば物凄い知性を感じます。 更に・・・・ こういった他者視点取得の行動学的特徴はチンパンジーやカラス科の鳥にも認められるのだそう。しかし、基本的にこういう能力ってのは「社会的な種において進化した特性」と考えられているため、「

『耳をすませば』(2022.日本)

ゆうべやってた金曜ロードショー。 懐かしくてつい観てしまったのだが、なんと実写。そういえば一時期話題になってたっけ・・・と数年前の記憶をたぐる。 元祖のアニメ版とは微妙に内容が違っていたけれど、あのとことんピュアなかんじだけはバッチリ踏襲されてて、カントリーロードなしでもちゃんと『耳をすませば』になるんだなあ・・・!と驚く。 ただね。実写版ってなんっっか集中できない。 10時半頃に帰宅した夫が画面を覗いて「近藤正臣ってまだご健在?」とか言ってスマホをいじりだし、ほどなく

『江戸の図譜 魚』

上手い! 絵の上手い人に時代は関係ないらしい。 どんな時代に生まれようが上手いもんは上手いんだな、って。 ただし情報面での限界はある。「ほんとう」と「ほんとうじゃないモノ」の入り混じった謎のなにかーーーこれ怪物ですよネ?みたいな魚類がぽつぽつと含まれているのが、これがまた面白い(^^) 特に鯨と鮫の魔度が高い印象。なぜかクジラの目にオリエンタル風味を強く感じてしまい、インドの象の神様が頭をチラついて離れなくなる(※いい加減なイメージです。ウソかもしれません)。 しかし魔度の最

『Audible 感染症の歴史学』

今回はあまり集中して聴けなかったので引用を少しだけ。 対天然痘の歴史のあたりはたいへん聴きごたえがありました。 正体不明の脅威と手探りで戦っていた当時の人たちの勇気に感動。最初に種痘を試した人、怖かったろうなあ・・・・。 127/200 2024.5.10.