学級懇談会で対話を

学級懇談会がありました。先生になった初めの頃は、懇談会でよく「自分ばっかりがしゃべってるのもあれなんで・・」といって、保護者から一言ずつみたいなことをしていました。いつからか、「保護者からすると、一言ずつ・・をすると懇談会に保護者があんまり来なくなる」とか「思わぬクレームがその場ででてくる」というのを聞いたりして、確かにそういうこともあるかもなぁて思ってそういうのをやらなくなり、さっと伝えたいこと伝えてさっと終わる!みたいな懇談会をしてました。でも去年、自分自身がコーチングうけたり、子ども達とクラス会議やったりしてきて「対話する面白さ」というのを自分自身が体験して(これまでもいろいろしてきたつもりだったけどちゃんと気づいていなかった)、3学期はやっぱりしゃべりたいなと思って、懇談会でサークルになって、一人ずつトーキングスティックまわして、テーマを設けてしゃべってもらいました。すると、保護者の人柄を知れたり、どんどん笑いが生まれて和やかになったり、個人懇談ではわからなかった想いを知れたり、ちょっと泣きそうになったりして。やっぱりしゃべるのっていいなって思って、今年は1学期の懇談会からしゃべることにしました。
「一言ずつ・・・」のときとちがうのは、話すテーマがあったり、話しやすくなるちょっとした約束の確認だったり、自分自身も同じテーマで話したりしたり、ちょっとした話したくなる雰囲気づくりをちゃんと整えることができていることがあるかもしれませんが、そもそもやっぱりみんな、自分のことを知ってもらったり、わかってもらうことは嬉しいもので、そしてその人の知らなかったことを知ったりするのは楽しいもので、最初は「ええ・・・しゃべるの?」って腰が重くなるかもだけど、サークルでしゃべる時間がおわったら必ずみなさんいい感じになっていると今回も実感できました。しゃべり足りなくなったのか、ろうかでずっと保護者同士で楽しそうに盛り上がってました。
対話の価値は、自分のことを知ってもらい、相手のことを知り、そして、それらを通じてさらに自分自身も気づかなかった自分のことを知れる時間だと今はハラオチしています。そして、それが本当に楽しいってわかったので、学級開きもいつもはわっと盛り上がるゲームが多かったけど、サークルになって一人一人がしゃべることから始めたりしてます。今年は子どもとも保護者とも職員間でもたくさんサークルになってしゃべりたいな。

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