日本囲碁規約解説講座!勝敗の決定
対局するうえで最も慎重に扱うべき内容である。
今回は日本囲碁規約のから得られる対局結果を順にみていく。
第十条(勝敗の決定)
2、
地を比較し勝敗を決めるのは最も有名な対局結果なので論じることはない。
4、
この考え方は近代のゲームやスポーツでもちられる考え方である。
これは主に第十四条(反則負け)よりも第十条(勝敗の決定)のほうが優先されることを表している。
「いかなることがあっても」などかなり強く厳しい書き方でこの条文の優先度の高さがうかがい知れる。しかし、双方が勝敗を確認する前に3の内容で異議を唱えられるのは第二回「対局の進行」でやった通りだ。
プロアマ問わず近頃の囲碁の対局の重大なトラブルは大体が第十条(勝敗の決定)4、に関連することが多い。それだけに必ず押さえるべき重要な条文である。
一般にトラブルの解決は早いほうが望ましいが特に双方が勝敗を確認した後にあってはスタッフはどうすることもできない。
大会の運営では対局中何かトラブルがあれば対局者がすぐにスタッフを呼べるような体制を整えるべきである。逆に対局者も問題があればすぐにスタッフを呼び問題解決に努めるようにするべきである。
第十一条(投了)
内容自体に議論はない。
規約では明言されていないが投了は"双方が勝敗を確認に"に準じる扱いでいいと私は考えている。つまり、第十条(勝敗の決定)4、が適用できると考ている。
第十二条(無勝負)
前回の内容と被るが無勝負にすることで勝敗をつけずに対局を終えられる。
主に三コウや長生などに用いる。
第十三条(両負け)
これは1、と2、で大きく内容が異なる。
内容は1,は前回の「終局の合意をしない」 2、は前回の「移動した石を戻して続行に合意、合意できない」を確認すればよい。
第十四条(反則負け)
第十条(勝敗の決定)4、で述べたように双方が勝敗を確認した後にあっては、勝敗の結果が揺るがない。
しかし、双方が勝敗を確認する前であればさかのぼって反則負けにすることができる。
まとめ
「双方が勝敗を確認した後にあっては、いかなることがあっても、この勝敗を変えることはできない。」をなにがあっても守り抜こう!絶対にな!
次回最終回「局面の評価について」 決めろ最後のブレイブを!
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