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秋は春と似たり、渡りの鳥のやってきて、あちこちさえずり、やかましい。 一体どこから来…
夏野菜のキュウリやトマト、体を冷やすものならば、秋には扱いも困るものだが、その最たるも…
一センチにも満たない、コガネグモの幼体が小さな網を張っている。大人たちと同じように、き…
台風が夏を連れ去ったようで、涼しさではない、寒さが山を覆う。 今年初、が多い今年とい…
ジョロウグモばかりの年である。 こんな年は珍しく、例年、コガネグモの天下であるが、そ…
台風過ぎて、夏のものは終わりに近づく。 トマトなど、毎年のことながらてきめんで、一気…
橙の木の、それは接ぎ木苗であったのが、台木のほうが成長し、接がれたほうは滅んでしまう。 そもそも接ぎ木苗というやつは、病害虫に強い台木の上に、病害虫には弱いが、食味が良かったり、実のよく成る木を接いだもので、するとその木は台木と接ぎ木の特性を併せ持つ、人間に都合の良いものとなり、重宝されるものである。 人間で言えば、病弱な天才の首から上をちょん切って、アスリートの頑強な肉体に接いだというようなものか。 しかし、これが上手く行くと思いきや、アスリートの細胞が首から
グミやスモモは一気に成るが、ミニトマトやブルーベリーなど、ぼちぼち成って、毎日小鉢一杯…
今年のアブは凄まじく、山だけでなく、町まで出るということで、まさにアブの当たり年、人は…
小鉢に摘んだブルーベリーに、細い細い糸くずが、よく見れば懸命に尺を取っている、小さな尺…
暑さ寒さも彼岸までとは言うが、ここらで暑さはお盆まで、といったところ、そこを過ぎれば一…
今年も結局、白梅干し、天気も読めぬ山ならば、博打のように見繕い、太陽の下に梅を並べる。…
子供の時以来、あまり見ることのなかった花だからだろう、露草の青は古び、懐かしさばかりを…
ブルーベリーがたわわになって、一度に色づくわけでもないのを、黒くなった実だけを取って、そのまま口に放り込む。 太陽の熱を取り込んだ実は温かく、果物は冷やして食べるというのが「普通」であろうが、それでは生気が大人しい、そこにあるものをそれのまま、食べる方が身にもなる。 ところで、このブルーベリーも艶やかに、黒光りして美しければ、細工などすることもない、あるいはリンゴがぴかぴか光ると言って、これは薬やワックスが塗られているんじゃないかと訝る人あり、リンゴを食べても、リン